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結納は振袖を着たいけど不安という方へ【振袖を着る際の基礎知識】

今までお付き合いしてきた方からプロポーズされ、結婚に向けてはじめて両家そろっての儀式となる結納。せっかくだから振袖を着て結納をしたいという方は多いのですが、結納で振袖を着る際に自分の年齢で振袖を着てもよいのかということや、振袖は持っていないけれど結納では振袖を着たいという方など、皆さん結納で振袖を着たいと考えてはいるけれど、実際にどのように用意すれば良いかや何歳まで振袖は来てよいのかということはよくわからないという方が多いのではないでしょうか。ここでは、人生の中でとても大切なイベントとなる結納での服装に関して、結納で振袖を着る際の年齢やマナー、どのように用意すれば良いかなど、結納での振袖を着る際の基礎知識をまとめてご紹介したいと思います。

振袖とは?

振袖は、江戸時代頃に一般化した若い女性が着る正装の和服として着られるようになり、現在では成人した未婚女性の第一礼装となっています。振袖の袖の長さには三種類あり、大振袖(本振袖)、中振袖、小振袖と袖の長さにより種類が変わってきます。成人したことを祝う成人式や結婚式の披露宴、式典やパーティーなど正装して出席する場所で着用され、現在の若い方々に愛用されるようになっています。

●大振袖(本振袖)

袖の長さが最も長い振袖です。袖丈は114㎝前後またはそれよりも長い袖となり最も格式の高い振袖となります。昔に比べ現在は身長が高い方も増えているので、成人式などで着用する振袖の多くは大振袖となっています。

●中振袖

大振袖に次ぐ礼装で、以前の成人式は中振袖を着用するのが一般的でした。袖丈は100㎝前後で成人式や結婚式など、正装で出席する場には中振袖でも問題ありません。結婚式で花嫁が大振袖を着用する際には花嫁より目立たないというように、中振袖で控えめな柄を着るなどという配慮も必要になることがあります。

●小振袖

袖丈が85㎝前後の振袖で、大学などの卒業式の際に袴と合わせて着用することが多い振袖です。成人式や結婚式などで着用するというよりは、もう少し気軽に楽しんで着るというようなニュアンスがあり、観劇やパーティーなどに着用する方が多くなっています。

振袖は何歳まで着ても良い?

振袖というと成人式で着るというイメージが一般的ですが、振袖は未婚女性の象徴ともいわれる礼装です。未婚であれば何歳まで着用して良いという年齢は決まっていませんが、やはり振袖は若い人が着るというイメージが定着しているので、皆さん何歳まで振袖を着ても良いかというのが悩まれる点かと思います。現在では30代でも未婚の女性も多く、あえて年齢をあげるのであれば20代から30代前半までと考えると良いでしょう。それ以上の年齢でも着用できないというわけではなく、周りの方々に気を使わせてしまう事もありますので、控えるほうがよいかもしれません。

結納で振袖を着る際のマナーと注意点

結納で振袖を着たいと考える方は多いと思いますが、両親や相手の方に相談なしで結納の服装を決めるということはマナー違反になってしまいますので、気をつけなければいけません。結納ではこれから長くお付き合いが始まる両家での初めての儀式となります。双方の育ってきた地域や風習、その家の習慣などが違う場合もありますので、まずはじっくり話し合ってから決定するようにすると良いでしょう。

●両家との格式を合わせよう

結納を行う際は両家の服装の格式を合わせる必要があります。自分自身が第一礼装となる振袖を着ているのに相手の男性がカジュアルな服装ではバランスが悪くなります。そのようなときには相手の方にはダークスーツ、または袴を着てもらうようにします。主役の女性が振袖を着る場合、両家の母親も和装での出席が一般的となります。したがって事前の服装についての話し合いはしっかりとしておくようにしましょう。

 

正装の種類

●正礼装(第一礼装)

男性和装:羽二重などの五つ紋付羽織袴

男性洋装:モーニング

女性和装:振袖(未婚)・黒留袖(既婚)・五つ紋付の色留袖

女性洋装:アフタヌーンドレス

(スカート丈はひざ下からくるぶしまでの間の長さ。長袖もしくは七分丈の袖で、襟ぐりは浅いまたはローブ・モンタントと呼ばれる高い立ち襟のワンピース型の衣服)

●準礼装

男性和装:紋付き袴(三つ紋、一つ紋)

男性洋装:タキシード、ディレクターズスーツ、ブラックスーツ

女性和装:色留袖(三つ紋、一つ紋)、訪問着(格調高い柄のもの)

女性洋装:セミアフタヌーンドレス、カクテルドレス(

●略礼装

男性:ブラックスーツ、ダークスーツ

女性和装:付け下げ、江戸小紋(格式の高い柄のもの)

女性洋装:ワンピース、アンサンブル、スーツ

●振袖を着る時の髪型やメイクは?

振袖には華美で着飾るイメージがありますが、結納は厳かな儀式となりますのであまり派手な髪型や飾りは控えるようにします。結納の際はお辞儀をしたり食事をとったりするので、まとめ髪やアップスタイルにしておくと邪魔になることもないでしょう。ショートヘアの方はサイドを可愛らしいヘアアクセサリーで留めたり、耳にかけたりすると清楚な雰囲気のある髪型となります。まずは美容師さんなどに相談してヘアアクセサリーをそろえたりして、納得のいく髪型にしてもらいましょう。

振袖を持っていないときの準備の仕方

結納で振袖を着たいけれど、振袖は持っていないという場合、当日までにどのように準備をすればよいかというのは皆さん意外と悩まれるものです。しかし、レンタルをするという選択であればそれほど難しくなく自分の好きな柄などを選ぶことができるのでおすすめです。しかも地域によってさまざまな結納もレンタルであればお互いの着物を確認しながら、両家の格に合わせて選ぶことも可能です。

●いつまでに予約すれば良い?

1月の成人式や3月の卒業式などの時期でなければ1ヶ月から2ヶ月前の予約でも問題ありません。しかし、美容院や着付けなどの予約もすることを考えるとやはり2カ月前頃に決定してその後着付けや美容院の予約をすると安心でしょう。振袖の柄もあまり華美すぎず、ピンクやクリーム、などの淡い色、または赤などで柄も吉祥柄や季節の絵柄などのおめでたいものや季節感のある生地を選ぶと良いでしょう。

最後に

昔から結納に振袖はとても縁起が良いといわれ、「袖を振る」という振袖には厄払いや意を清めるという意味もあるので、これからの新しい人生のスタートとなる結納にはぴったりの礼装といえるでしょう。振袖は未婚の象徴といわれますので最後のチャンスに素敵な振袖を着てみてはいかがでしょう。

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