70歳を迎える方への古希のお祝い。「これからも元気に素敵な人生を送って欲しい」という思いを込めて、特別な古希のお祝いの会を計画しようと思っている方は多いのではないでしょうか。お祝いの会をする際に重要になってくるのは食事をみんなでする場所。どこでお祝いの食事をするかを選ぶにはどのようにすればよいのかわからないと悩んでしまう方もいるかもしれません。小さなお子さんからご年配の方までさまざまな年齢層が集まるお祝いの会となるので、場所を選ぶのにも配慮が必要となってきます。ここでは、そんなたくさんの年齢層の方が集まるお祝いの食事会を、どのような場所で行うのが良いか、そしてどのようなことに気を付けて選ぶとよいかなどを、ポイントを抑えながらご紹介したいと思います。
古希のお祝いとは?時期はいつが良い?
古希とは数え年の70歳でお祝いする日本の長寿のお祝いの一つです。唐の時代の中国に「杜甫」という詩人がいましたが、彼の「曲江」という詩の中に「人生七十古来稀なり」という当時の一節から由来しているといわれています。昔は人生50年というのが一般的な考えで、70歳を迎えられるというのは、非常に稀だという意味からも、古希がお祝いされるようになったと言われています。現在では「稀」という漢字は常用漢字漢字にはないため「希」に変わったようです。そして古希をお祝いする年は一般的には数え年でお祝いをしますが、近年では満年齢になるお誕生日などでお祝いすることも多くなっています。数え年と満年齢どちらでお祝いをしなければいけないという決まりはありませんので、家族や親戚の皆さんが集まりやすい時期、お正月やお誕生日、ゴールデンウイーク、夏休み期間中など遠くに住んでいる親戚なども集まれる日を選んで皆さんで盛大にお祝いを企画してあげると本人にとって一番うれしい事となります。
古希のお祝いをする場所を決めるポイント
古希のお祝いはお祝いを迎える本人ではなく、子供と孫などが計画をしてお祝いをする事が多く、お祝いをする場所を決めるのには主役の趣向や食べ物の好き嫌いなども重視して場所を決めるようにしなければなりません。場所は大きく分けて自宅か外での会食になりますが、どちらにもメリットとデメリットがありますので、その内容を見てみましょう。
●自宅で古希のお祝いをする場合
大勢の親戚などを招いてお祝いする場合、自宅でお祝いをするにはよほど大きな家に住んでいないと皆さんを呼んで盛大にお祝いをすることは難しくなります。反対にそれほど人数も多くなく、自宅でアットホームにお祝いをしたい、あまり堅苦しいお祝いは主役が好まない、という場合は自宅がおすすめです。
・自宅でお祝いをする場合のメリット
周囲を気にせずにお祝いをする事ができ、長寿のお祝いでは欠かせない「ちゃんちゃんこ」を着て写真撮影する場合なども、周りの目を気にせずゆったりと行うことができます。そしてお店で行うときのように時間を気にする必要がないというのは良いことですね。そして乳幼児などがいてぐずってしまっても他の部屋で寝かしたり、おむつ替えや授乳などするにも楽ですし、子供達がいたとしても自由に遊ばせることもできるので、参加する年齢層や人数などによっては自宅で行うという事はメリットになります。
・自宅でのお祝いをする際のデメリット
食事の準備や後かたづけをすべてしなければならいということや、お料理を用意する際に主役が母親である場合などは、ゆっくりとみているというよりは手伝いをしたくなってしまったりすることが多いので、結局主役が落ち着いていられないなどということがよくあるようです。ある程度はケイタリングサービスや出前などで済ませることができますが、食器など人数分必要になりますし買い出しなども手間がかかり、家の勝手などがあまりわからない場合はデメリットとなってしまいます。
●レストランで古希のお祝いをする場合
主役が自宅で行う事を希望している場合以外は、普段ちょっと行かないような落ち着いた雰囲気のレストランなどを選んで会食にすると主役もサプライズで喜んでもらえるのではないでしょうか。好き嫌いなどが多くても事前にお店に伝えておけば大抵の場合は対応してくれます。せっかくのお祝いなので、対応してくれないようなお店の場合は対応してくれるレストランに変更ということも視野に入れてお店選びをします。
・レストランでお祝いをする場合のメリット
いつもとは違う雰囲気の場所で優雅に食事をしながらお祝いをすることができ、自宅のように支度や後片付けをする必要がありません。今の70歳はまだまだ若くて元気な方が多いので、おしゃれして外に出かけることは一つの楽しみという方も多いので、お勧めです。
・レストランでのお祝いをする際のデメリット
自宅からレストランまでが遠かったりするとデメリットとなってしまう場合もあります。そして自宅で行うよりも費用が掛かってしまうという事は避けられません。一生に何度とあるお祝いではないので、ある程度の出費は主役のために皆さんで負担するなどして特別な時間をプレゼントしてあげるという事は素敵な思い出になるので、ここをデメリットとするかは私自身も何とも言えませんが、“皆さんの思い”により変わってくると思います。
レストラン選びのポイント
・個室を確保しよう!
長寿のお祝いの際のレストラン選びで必須ともいえることは個室で行うという事です。みんなで盛大にお祝いするのに周りに知らない方がいるようであるとお祝いモードも盛り下がってしまいます。身内だけの空間であれば、誰にも気兼ねすることなくちょっと照れくさいお祝いの言葉を述べたり、みんなで写真撮影などをして盛大にお祝いもできます。小さなお子さんなどがいる場合も周りを気にしなくてすみますね。
・お得な長寿祝いお勧めプランを利用してレストランを予約
インターネットで「長寿お祝いプラン レストラン」などで検索をしてみるとホテルや料亭、個室が確約されているちょっと落ち着いたワンランク上のレストランが紹介されています。プランの中には 「ちゃんちゃんこ」の貸し出しや記念写真撮影、花束やケーキ、乾杯のスパークリングワイン付きなどお得な特典があるレストランが簡単に見つかります。お料理も食べ放題やビュッフェスタイル、懐石料理などさまざまなスタイルから選ぶことができます。せっかくのお祝いであればこのようなプランを上手に利用して予約するのも参加される皆さんもお祝いの会もお料理も楽しめるので、お勧めです。
・食事する個室を事前にチェック
年齢を重ねていくと座ったり立ったりが大変になってくるものですので、できるだけテーブルに椅子、または座敷でも掘りごたつ式の席を予約すると気が利いてよいのではないかと思います。お手洗いなども出来るだけ個室についている、またはあまり離れていない席を確保できるとさらに親切となります。
最後に
一番大切な事は主役に喜んでもらえるという事ですので、好きなお料理や食べてみたい、または行ってみたいといっていたお店などがあればそんなお店をチェックしてみたり、景色の良い場所などを選んでみるのも良いかもしれません。皆さんが主役を思って選んだ場所であれば、きっと素敵な食事会で喜んでもらえるでしょう。