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香典を連名で渡すときの注意点と香典返しのマナー

故人が勤務先の上司であったり、仕事関係者やサークル等の友人であるということは、年を重ねると多くなってくることがあります。そんな時連名で香典を渡すことになったり、生前、故人の方と家族ぐるみでつきあいがある場合、夫婦での連名にすべきかそうではないのか、というのも悩むところです。香典を連名にする時には、気を付けるべき注意点があり、遺族がすぐに「誰から贈られたものなのか」わかるようにしなければなりません。また、香典返しをする遺族側にも連名で香典をいただいた方への香典返しは、それなりのマナーがあります。ここではそのような、香典を連名で渡すときの注意点や香典返しに関するマナーをご紹介したいと思います。

 

香典を連名にする場合の不祝儀袋(香典袋)の書き方と注意点

表書きの下には、薄墨の筆で自分の氏名を書きますが、このとき2人以上の連名だった場合、どのように書いたらよいかとその注意する点などを紹介してみたいと思います。

●夫婦の場合

夫の名前のみでもよいですし、夫婦連名でも構いません。故人とご縁が深かった場合には連名で出すのが一般的です。その場合、右側に夫、左側に妻の順で書きます。

 

●職場の同僚及び友人の場合

一般的に連名は3人くらいが妥当といわれます。それ以上いる場合は代表者名を書き、その左側に「○○一同」や「他○名」とし、別紙代表者名以外の名前を書いて中袋に入れるか、直接中袋に書きます友人など上下関係がない場合には、五十音順でもよいですし、会社関係などの場合はまず会社名を書き、右から左へ目上の人順に書いていきます。人数が多い場合は、先ほどと同様に代表者名と○○一同などとします。人数が多く、それぞれの金額も2,000円~3,000円ほどの負担であれば、遺族の方の負担も考え、「香典返し不要」という事を不祝儀袋に記載し、代表者が葬儀の受付の際に口頭でも伝えると遺族の方には親切かもしれません。一人の負担が2,000円~3,000円の香典に対し、遺族の方がわざわざ一人一人に香典返しの用意をすることはお通夜や葬儀で疲れきった遺族の方に対して時間と手間がかかり負担となります。しかし、香典返し不要の意向は遺族の方が厚意を受け入れてくださったとしても、お礼状くらいはお届けしたいという事になりますので、できれば一人一人の名前と住所を記載したものを不祝儀の封筒の中へ入れたり、葬儀の受付の際に代表者の方が全員分の住所などを記載する、またはせめて代表者の方の住所だけでもわかるように明記するようにします。

香典の相場を一人一人しっかりと決める

香典を連名にする時でも、個人で香典を包む時と同額をひとりひとりが準備するのがマナー。ただし、集まった金額のキリが良くなければ、調整をしてキリの良い金額にします。なお包む金額は「死や苦しみを避ける」という事で「4」や「9」のつく数字は避けるように注意ししましょう。

香典に用いるお札にも気を配る

香典を連名で渡すことが決まり、金額を集めますが、集まった金額をバラバラとそのまま少額で入れるのではなく代表者の方などが両替して1万円札や5千円札といったものを使います。千円札がバラバラと何枚もないっていると香典を受け取った側の受付の方も大変になってしまう事がありますので、最低限そこは気を使うようにします。そして、弔辞では新札を香典に使う事はしません。なぜならば「亡くなるのを待っていたよう」「亡くなるのを予測して準備していた」などと言う考えにつながってしまう為、新札は避けるようにします。もしも新札しかない場合は半分に折ったりして折り目をつけてから包むようにすれば問題ありません。

連名で香典をいただいた場合の香典返し

●夫婦連盟の香典返し

香典を夫婦連名でいただいた際の香典返しはどうしたら良いのか少し疑問に思いますね。連名ですので、2つ必要なのか?または一つで良いのだろうか? この様な場合、連名だからといって香典返しを2つにする必要はありません。連名にした理由は夫婦ともに故人の方にお世話になっていたという事を示すためですので、香典返しは一つで問題ありません。

●故人の職場や会社の取引先関係への香典返し

故人の職場への香典返しの場合、会社へ香典を頂いた際の代表者の方宛に皆さんで分けていただけるような菓子折りやお茶、コーヒー、紅茶などのセットを送ったり、皆さんの住所がわかっていて頂いた金額が多いようであればそれぞれ皆さんに直接郵送するなどします。香典返し不要で香典をいただいた場合でも、故人がお世話になった職場の皆さんなどには菓子折りなどを贈ると故人も喜んでくれるのではないでしょうか。

●友人や知人の方へ香典返し

友人や知人の方より連名で香典をいただいた場合は、住所が皆さんわかっていれば個人個人直接郵送できますが、もしも代表者の方のみの住所しか記入していない場合などは基本的には香典返し不要と考えてよいでしょう。ただし、一人の金額が高額だった場合など(一人5千円以上)の場合などは代表者の方に皆さんの住所をうかがってみるなどでもよいでしょう。それでも香典返し不要といわれた場合は皆さんのお気持ちを頂戴して忌明け後にお礼の手紙を代表者の方へ送り、皆さんへお伝え願うという事が良いでしょう。または遺族も知っている方々であれば、何かの機会に皆さんをお食事などにご招待されても良いかもしれません。

最後に

香典を贈る側としては5千円以上包む場合は連盟ではなく別々に香典を包む方が遺族側にとっては香典返しなどを決める際に戸惑わなくて済むかもしれません。そして5千円以下で香典を連名でお渡しする際は遺族の方への負担を少なくするためにしっかりと香典返し不要という事を伝えて差し上げると良いでしょう。香典返し不要という申し出がない方には基本的にはすべての方に用意すると言いう事が一般的と考えられていますので、香典を渡した本人はお返しなんて考えていなかったとしても、遺族側には気を使わせてしまう事となるからです。

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