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香典返しは不要と思っている方、香典返しを辞退された遺族、どのようにすればよい?

親族や知人などに不幸があった場合、お通夜、葬儀に出席し、お供えとして香典を渡します。もしも何らからの事情でお通夜も葬儀にも出席できない場合には、香典だけを郵送などでお供えするという場合もあるでしょう。このように香典をお供えしたら、通常、遺族の方からお礼として香典返しが渡されます。この香典返しは遺族方の香典に対する感謝の気持ちなので、受け取る事が一般的なマナーなのですが、会社の規則や故人に大変お世話になっていたなど、何らかの事情で香典返しを受け取れない、または遺族のこれからの生活に役立ててほしいというような場合には、遺族の方に香典返し 不要という事を失礼のないように伝える必要があります。ここでは、この香典返し 不要に関して辞退したいと思っている方、そして香典返しの辞退を申し出られた遺族の方のそれぞれの伝え方や対応の仕方などをご紹介したいと思います。

香典返し不要(辞退)する理由

●ご遺族に不要な気遣いを行いたくない

故人の生前に大変お世話になったので、香典は今後のご家族の生活に役立ててほしいという気持ちで香典返しを辞退される方も多くいらっしゃいます。やはり一家の大黒柱を亡くされた場合などは残されたご遺族のために使っていただきたいと思う事は当然かもしれません。

●香典の金額が少額なので辞退したい

職場一同や友人一同、またはサークルの仲間一同など、連名で一人一人の金額が少額な場合でも、香典を受け取った遺族の方は一人一人に香典返しを渡すことが一般的です。そんな時、一人ひとり香典返しをいただくのは申し訳ないと考えたりすることがあります。そのような場合には連名で香典を出している皆さん話し合いの上、香典返し不要(辞退)という事であれば、遺族の方へ香典返し不要の意向を伝え、遺族の方の負担を少なくするために香典を渡す際に申し出るようにしましょう。

●公的組織により香典返しを受け取ることが禁止されている

公的組織により香典返しを受け取ることが禁止されている方は香典返し不要という事をお通夜または葬儀の際にしっかりと伝える必要があります。一般市民にはあまり理解しがたいものですが、禁止されている方に無理にお返しをしてしまうと、相手の方にご迷惑をおかけすることにもなりかねないので、遺族側はしっかりと理解することが重要です。香典返し不要という事をどのように伝えるべきか、下記の項目に記載させていただきます。

香典返しの辞退の仕方

前項のような理由により香典返しの不要を申し出たいと考えている方はどのように香典返し辞退を申し出ればよいのでしょうか。遺族の方、喪家の方に失礼のないように香典返しが不要という事を伝える方法としては、不祝儀袋(香典袋)の裏面に直接「お香典返しはご辞退申し上げます」または「お返しのご配慮は不要でございます」などと、記載したりします。書く場所は、住所氏名を書いた所の左脇に(封筒の一番左側)に記載します。または短い一文を一筆箋に書いて、香典袋の中に入れたりしても良いでしょう。

香典返しを不要(辞退)と申し出られた遺族の対応の仕方

上記のように不祝儀袋(香典袋)に書いてあったり、直接「香典返しは不要です」などと口頭で葬儀の際に申し出があったりした場合、香典返しは必要がないかというと、一般的にはお返しをする事が多いです。

●故人の職場一同や友人一同、またはサークルの仲間一同などから連名で香典返し不要といわれた場合

故人の職場などである場合、忌明け後にご挨拶状と一緒に皆さんで分けていただくことのできるお菓子やお茶、コーヒーなどの詰め合わせを贈ったりします。友人やサークルの仲間の方々などの場合、皆さんご住所などばらばらとなりますし、通常は香典を葬儀の際の持ってきていただいた代表者の方の住所などしかわからない場合がありますので、その際は香典の方は皆さんのお気持ちとして受け取り、忌明け後にお礼のお手紙を代表者の方へ贈り、皆さんへも感謝の気持ちを伝えていただくなどすることが良いでしょう。

●故人と直接面識のない方(遺族の知人)などからのもので香典返し不要といわれた場合

遺族の知人(故人とは直接面識が無い)の方などからの香典返し不要あるいは辞退と申し出られた場合、その方の意思を尊重してお返しはしなくて良いでしょう。

●公的組織などに勤められている方で香典返し不要といわれた場合

公的な組織や職場だと、香典返しを受け取ることを禁止しているところもあります。そういう場合は、反対に迷惑になってしまう可能性もあるので香典返しはせず、忌明け後にお礼のお手紙を代表者の方へ贈り感謝の気持ちを伝えると良いでしょう。禁止されている場合は、香典返し辞退用の封筒があるので、そのような封筒で香典を受けた場合は香典返しは不要です。大変お世話になっている方であれば別の機会に手土産などをもって訪問しても良いでしょう。

最後に

香典返し不要と渡す側は言われても、受けた側は一般的には故人へいただいたものですので、お礼をする事が一般的なマナーとされています。しかし、様々な状況がありますので、皆さんの状況を把握して適切な香典返しやお気持ちをいただくようにできればと思います。

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