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身内への快気祝い 金額とマナー

病気やケガで入院をして元気がないときに、お見舞いに来てくれる家族や身内がいるということはとても頼りになるし嬉しいものです。通常自分が入院したときに、一緒に住んでいない両親や兄弟、姉妹、親戚などがお見舞いに来てくれる際には、何かの役に立てて欲しいという事でお見舞金をいただくことが多いですが、中には高額なお見舞金をいただいてしまう事もあります。そのような際に、自分が元気になって退院したときに贈る快気祝いはどのようにお返しをしたらよいのかわからない。金額はどのくらいにしたら失礼にならないかなど、悩んでしまうという方は多いのではないでしょうか。ここでは、そのような身内への快気祝いをどのようにしたらよいか悩んでしまっている方へ、快気祝いの金額相場や快気祝いを贈る際のマナーなどをまとめてご紹介したいと思います。

 

快気祝いとは?

本来の快気祝いの意味は病気やケガが良くなり、治ったことを、療養中にお世話になった方々を招いておもてなししたり、お礼の品を配ったりすることをいいましたが、現在では、自分が病気やケガなどで入院した際に、お見舞い金やお見舞いの品をいただいた方、自宅療養中にお世話になった方などに、お見舞いへの感謝と退院、快復したことの報告を兼ねてお礼の品などをお返しするということが一般的になっています。

快気祝いのお返しの時期は?

快気祝いは、入院中や自宅療養の際にお見舞いに来ていただいた、またはお世話になった方に贈るものですが、退院してからどの位の期間で快気祝いをすればよいか悩んでしまう方は多くいます。そして、病気やケガが退院の際には完全に完治していればよいですが、引き続き自宅療養をしたり、通院が必要な際はどうしたらよいのかということで悩む方が一番多いようです。快気祝いとしてお礼の品をお返しするには、退院してから一週間から10日ほどを目安にお見舞いをいただいた方へ、お返しの品を感謝の気持ちと退院や病気の快復などを報告するお礼状を添えて贈ります。退院しても自宅療養などで調子が戻っていない場合などは、身体が回復して調子が戻ってから1カ月程度を目安にお返しを贈るようにします。ご近所の方などはできるだけ早めに快気の報告及びお礼をし、会社などであれば、休みをもらっていた後の出社初日に同じ部署や関係している職場関係の皆さんに快気の報告を兼ねてお礼をすると良いでしょう。本当は、本人の元気な姿をお披露目できれば一番ですが、なかなかそのような場を設けるというのも難しいので、お礼としてまず報告をすると心配してくれている皆さんも安心できるでしょう。

身内への快気祝いの金額相場

友人や会社関係からなどのお見舞いへのお返しは比較的金額も分かりやすくお礼の品を選ぶにもそれほど苦労がない事が多いですが、身内への快気祝いとなると、意外と複雑でどうしたらよいか悩んでしまうという方がとても多くいます。本来は元気になった姿を見せることが一番ですが、やはりそれだけという訳にはいきません。中には高額のお見舞金を贈ってくれる両親などもいる為、そのような場合は特に悩んでしまう事が多くなります。

●一般的な快気祝い相場

一般的に多く使われている快気祝いの金額としては、頂いた金額の3分の1から半分の金額が目安とされています。お見舞いに品物をいただいて、金額がはっきりわからないなどということもありますので、あまり神経質になりすぎることはなく、おおよその金額を目安にしてお返しすれば問題ありません。

●自分より年配の方には注意

お返しやお礼などは、住んでいる地域や家の習慣などにより、さまざまですが、自分より年配の方の場合で、商品券など金額が分かるものでお返しする際は、頂いた金額の半分以上にはならないようにします。年配者の方に多く金額をお返しするとお「金に困っている」などという意味で取られてしまったり、「自分たちの気持ちを受け取れないの?」などと取られる方もいます。反対に、年配の方々は「半返し」が当たり前と思っている方もいますので、しっかり半返しをしなければクレームが両親の方に来たり、直接行ってくる方もいるので、特に年配の方には「半返し」と基本に考えると良いでしょう。親戚などからの高額のお見舞金をいただいた場合などで、お礼をどのようにしたらよいか悩んでいる場合は、両親に相談して家の習慣などを確認してからお礼の金額などを決めると無難かもしれません。

●両親や兄弟、姉妹などへの快気祝い

こちらは家の習慣などにより様々ですので、もしも結婚していて相手の家族からのお見舞金などをいただいた場合は、必ず相手の家の習慣などを確認するようにしましょう。自分の両親などからお見舞金などを受け取った場合は自分の子供へ、少しでも入院費の負担が少なくなるように贈ってくれるものですので、お返しは不要といわれることも多いです。そのようなときは、ありがたく甘えさせてもらい、自分が元気になってから旅行へ招待したり、お誕生日の際などにはちょっと奮発してプレゼントをしたり、別の機会でお返しをすると良いのではないでしょうか。兄弟、姉妹などもその家によりお互い様なので、お返しやお礼は不要とする習慣があったり、お返しはお返しということで、しっかりお礼の品を贈るなど、さまざまですので、事前に確認することをお勧めします。

快気祝いのマナー

●「のし紙」の種類と書き方

快気祝いの「のし紙」は地域によっては「熨斗」の付いていない水引を使う所もあります。熨斗はお祝い事のイメージが強い為、病院などのお見舞いでは熨斗を付けないという地域もあります。気になる方は「熨斗鮑」の付いていない水引のみの掛け紙を選ぶと良いでしょう。

「熨斗鮑」とは通常「のし紙」の右上にある六角形のカラフルな飾りの事をいいます。現在では黄色い紙を長六角形の色紙で包んだ形のものが多く使われていて、ご祝儀袋や掛け紙の表面右上に簡略化して印刷されたものが多く使われています。慶事などのお祝い事の時に使うご祝儀袋やデパートなどでつけてもらう「のし紙」に紺色のカラフルなものがついているものが「のし」にあたります。この「のし(熨斗)」は、もともとは長寿を表す鮑を干して伸ばした「伸ばし鮑」=「熨斗鮑(のしあわび)」を表し、縁起物として献上されたり、神饌として奉納されたりしていました。

●快気祝いでの水引は?

快気祝いでは、ケガや病気が再び繰り返しておこらないように、一度結んだらほどけない「結び切り」を使用します。

●表書きは?

快気祝いの場合、表書きは「快気祝」、「快気内祝」などと書くことが一般的です。退院はしたけれど、引き続き療養が必要などという場合は「退院内祝」「快気内祝い」と書きます。使い分けに十分気を付けましょう。「快気内祝い」に関しては完治の場合と引き続き療養が必要な両方の場合で使われることがあり、「快気内祝い」は主として退院したというお知らせのニュアンスが大きいといえるかもしれません。ケガなどが完治した場合などは「快気祝い」としましょう。表書きや氏名を記入する際は毛筆または筆ペンなどの濃い墨の色でしっかりと書くようにします。

最後に

身内の方への快気祝いの金額は特に困ってしまうものの一つです。一度きりのことであればよいですが、親戚ともなると付き合いはずっと続きますので、できるだけ家のしきたりや習慣を理解して周りとの相談をしながら金額や贈る品などを決定すると良いでしょう。

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