これから本厄を迎える男性の方へ、昔から厄年は運気が下がって災難や不幸なことに遭いやすいといわれてきましたが、実際に自分が厄年を迎える時になると、自分は気にしてなくても周りから色々といわれたり、自分の家族に厄災が起こってしまう可能性があるなどといわれると、何となく気になってしまいます。そして気になり始めるとどんどん悪いことが起きる気がしてしまい、悪循環が続いてしまったりします。ここでは、そんな男の本厄で結婚や転職などは良くないのか、そしてどのような事が良くなくてどのように過ごすと良いのか、厄払いは必要なのか?など、男の本厄に関する疑問に関してご紹介したいと思います。
男の本厄の年齢
まずは男の厄年の年齢をしっかり確認しておく必要があります。一般的に男の本厄は25歳、42歳、61歳となっており、実年齢(満年齢)ではなく数え年で数えます。数え年とは母親のおなかの中にいた時も含めるので、生まれた時にはすでに1歳となり次の年の1月1日から12月31日までを2歳というように自分の誕生日ではなくある期間で計算します。前述のように新暦でカウントすることが多いですが、地域によっては春分の日から節分までの期間で1年と考える地域もあります。本厄の前後には前厄と後厄があり、厄年とは本厄の前後も含めた3年間の事をいいます。
厄年とは一体何なのか?
厄年とは「人生の中で厄災(よくない事)が降りかかるとされる年齢の事」をいい、平安時代位にはすでに厄年という概念は存在していたようです。江戸時代になってから、現在までいい伝えられている厄年の年齢が定まったようです。この厄年、科学的な根拠は定かではないといわれていますが、私たちの祖先が古くから積み重ねてきた経験と知恵などから、人生には節目がある時期があり、肉体的・社会的に変化や区切りがある事を我々子孫に伝えるためにあらかじめ心の準備を怠らぬよう厄年という習わしを意識してきたようです。
男の本厄、結婚や転職などはしてもよい?
男性には人生の中で節目や転機が訪れる時期があり、この時期が厄年と重なることが多いようです。生活環境や仕事、家庭や自分自身の健康などに変化が起きやすい時期をまさに転機や節目の時期といいますが、この時期には良い事と悪いことが重なって起きたりします。厄年の時はあまり新しい事をしない方がよく、できるだけ静かに暮らすようにということをいう方が多いですが、人生の転機や節目の時にはなかなか「静かに」ということは難しいかもしれません。結婚や転職なども控えるようにというように多くは言われているようですが、地域によっては生活環境を変えることにより「厄を落とす」というように言われていることもあるので、結婚や転職はある意味「縁」であるので、厄年だからという理由で先延ばしにしたりすることはありません。先延ばしにした方が良いと思った場合はきっと「縁」がなかったということになるのです。
男の厄年、どのように過ごすべき?
厄年は厄災に遭いやすいとご紹介しましたが、反対に「役年」というように、「役目を与えられる時期である」との解釈もありました。役目を与えられるとは昔は祭礼や公共の役目に就くことでしたが、現代に当てはめると、一人前の大人としての役、仕事で責任が与えられる役、年長者としての役、などと当てはめることができます。したがって、自分が信じる事がある場合は、大きな事(結婚・転職・家の新築など)や新しい事にもチャレンジするべきであるといえるでしょう。ただし、この厄年の年齢時期には身体の方にも変化が起きやすくなっています。今までの疲れがたまってくる時期であったり、仕事と家庭の両立に悩みが出て来たり、ストレスなどもたまりやすい時期です。その体の変化と新しい事を始めるにあたって上手に乗り切れるかが厄年の過ごし方としてとても重要なポイントとなるということは間違いありません。したがって、休養を取ることも忘れず、仕事とプライベートの時間の見直し、身の回りの整理整頓などをして一度頭の中のモヤモヤをすっきりさせるとすべてがうまくいくようになるでしょう。日頃あまりする事のない人間ドックなどを受け健康管理にも気を配るようにすることで、自分自身の見直しをする事も出来ます。
厄払い・厄除けはした方が良い?
神社やお寺への厄除け・厄払いは気になっていたり、迷っているようであれば行くことをお勧めします。前厄、本厄、後厄と3年連続する必要があるか?ということに関しても地域性やそれぞれの家庭の習慣などにより変わってきます。本厄のみ厄除けに行くという人もいれば、前厄から毎年厄除けに行く人など様々です。一つ言えることは、何かがあってからやはり「厄除けに行っておくべきだった」と後悔するよりは厄除けにしっかりといって、何かが起こっても「厄除けに行っておいたお陰でこの程度で済んでよかった」などとポジティブに考えられる方が良いのではないでしょうか。そして3年間特に大きな厄災もなく無事に過ごせた際は、厄払いをした神社やお寺などを再び訪れ「しっかりとお守りいただきありがとうございます」という御礼参りへ行く事を忘れないようにしてください。
最後に
男の本厄での結婚や転職は自分が良いと思えば積極的に取り組んで問題ありません。しかし、大きなことにチャレンジするときには、気力や体力が必要になってきますので、しっかりと自分の疲れやストレス、健康状態などを見直し、不安材料を取り除いて挑めばかえって良い結果となることもありますので、あまり厄年だからと気にせず、自分の真実行動をとってみることをお勧めします。