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新築祝い熨斗(のし)の正しい書き方とマナー

新築した身内や友人に新築祝いを贈ろうと思うけど、熨斗(のし)の正しい書き方や水引の本数、その他熨斗(熨斗)に関するマナーなどが分からないので困ってしまっているという方は意外に多く、決して恥ずかしいことではありません。しかし、年齢がそれなりになってくると、周りに聞くにはちょっと恥ずかしいということもあるでしょう。実際に熨斗(のし)には弔事用と慶事用の熨斗(のし)があり、水引の色や本数など、さまざまな種類の中から正しいものを選ぶ必要があるため、ポイントを押さえて選んだり、書く必要があります。ここでは、新築祝いに関する熨斗(のし)紙の正しい書き方や水引の本数・結び方など、熨斗(熨斗)に関するマナーをまとめてご紹介したいと思います。

熨斗(のし)とはそもそも何?

慶事のお祝いの際に使う熨斗(のし)とは、通常「のし紙」の右上にある六角形のカラフルな飾りの事をいいます。この六角形のカラフルな飾りは、鮑を干して伸ばした「伸ばし鮑」=「熨斗鮑(のしあわび)」を表しており、長寿を表す鮑を干して伸ばしたものを包んでいる飾りとなります。熨斗鮑は昔から縁起物として献上したり、神饌として奉納されたりしていました。在では黄色い紙を長六角形の色紙で包んだ形のものが多く使われていて、ご祝儀袋や掛け紙の表面右上に簡略化して印刷されたものが多く使われていますが、慶事などのお祝い事の時に「熨斗(のし)」付きの掛け紙を掛けます。デパートなどでつけてもらう「掛け紙」に紺色のカラフルなものがついているものが「熨斗(のし)」にあたり、お祝い事などの「かしこまった贈り物」には「熨斗(のし)」をつけて贈ることがマナーとなります。一般的には「掛け紙」のことを「のし紙」ということが多いです。

新築祝いでの 「熨斗(のし)」の正しい書き方

ここでは新築祝いで使う掛け紙や水引の種類、書き方についてご紹介していきたいと思います。

●掛け紙

掛け紙には弔事と慶事の二種類がありますが、新築祝いはおめでたい慶事となりますので、慶事の熨斗(のし)付きの掛け紙を使います。

●水引

水引とは掛け紙の中心部分に紅白や金銀の紐を束ねて結んである物をさし、現在では水引が掛け紙に印刷されていることが多いです。慶事の水引には大まかに分けて二種類の結び方のものがあり、それぞれに意味があります。新築祝いでは紅白の水引が一般的です。

・蝶結び

何度でも結びなおせることから、「何度あっても喜ばしい」という思いが込められています。婚礼以外の一般的な祝事、出産祝、進学、お礼などに使用します。新築祝いは何度あっても喜ばしいことですので、蝶結びの水引を使用します。

・結び切り

水引を細結びにしたもので、一度結ぶと解けないことから、「二度と繰り返さないように」という思いが込められ、一度きりのお祝い、主に婚礼関係や全快祝い、弔辞全般に使用します。

※水引の本数に関して

通常は水引の本数は5本を使うことが多いですが、新築祝いの際は5本または7本の水引にします。5本を基本とすると、7本はより丁寧な贈り物ということになりますので、それなりの金額の贈り物だったり、目上の方への贈り物の際は7本にしても良いかもしれません。しかし、通常購入先で「のし紙」はかけてもらうことが多いので、5本が多いとおもいますが、もしも選べる場合はどなたへどの位の金額の品を贈るかで水引の本数を変えてみても良いでしょう。

●表書き

のし紙にかかっている水引を中心にして上段中央に表書き(贈る目的を書く題名みたいなもの)を書きます。新築祝いでも一戸建ての場合や新築マンションでは若干表書きも変えて書きます。そして中古マンションや一戸建て購入の方へのお祝いは新築祝いとはならないので注意が必要です。

・新築一戸建ての場合

「祝御新築」、「御新築御祝」、「新築御祝」など

 

・新築マンション

「新築御祝」、「御祝」など

 

・中古一戸建て及びマンション

「御引越御祝」、「御新居御祝」、「御祝」など

※表書きを書くときは濃い色の毛筆または筆ペンでしっかりと書き、文字が水引や熨斗(のし)にかからないように注意してください。

●贈り主の名前

水引を中心にして下段中央には贈り主の氏名を書きます。フルネームが一般的です。目下の方への贈り物の場合は苗字のみでも問題ありません。そして夫婦連盟などで贈る場合は、まず夫の名前をフルネームで、右側に書きます。そして夫の左側に、妻の名前を夫の名前の高さと合わせて書くようにします。職場などから連名で贈る場合、地位、年齢の高い順に、右から書き入れます。四名以上の場合は、「有志一同」や「○○部一同」などと書き、別紙に、地位、年齢の高い順に右から書き入れた紙を添えると丁寧です。この時名前だけ書くのは… という場合、皆さんでお祝いの言葉を手紙などにしてお祝い状として添えると良いです。

●品物の包み方は外のし?それとも内のし?

新築内祝ののし紙を付けてもらうときに、購入先のお店で「内のし」と「外のし」どちらにしますか?などと聞かれた場合は「内のし」でお願いしましょう。「内のし」とは品物にのし紙を掛け、その上から包装紙で包むことで、内祝は身内のお祝い事などの良い事のお裾分けという意味の贈り物になりますので、控えめな贈り物として「内のし」をしてもらうことが一般的です。のし紙に汚れなどが付かないようにとの意味合いもあります。ちなみに「外のし」は結婚式や弔事など、たくさんの人が集まる際に誰からのものかすぐにわかるように外のしにする場合もあります。

最後に

のし紙や水引、表書きなどに関しては、たくさんあって難しいと思ってしまいがちですが、実はそれほど複雑なものでもありません。一つ一つ理由を知ったり、考えていくと難しいものではありませんので、各ポイントにそってひとつずつクリアにして正しいマナーで、大切なご友人や身内の方の新築のお祝いをしてみてはいかがでしょう。

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