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略式上棟式で準備するもの 基礎知識

家の柱、棟、梁などの基本的な部分ができてきて屋根の一番高い部分に置く棟木をあげる際に行われる上棟式。夢のマイホーム完成にまた一歩近づいてきていることが実感できる儀式でもあるわけですが、儀式というだけに準備するものもたくさんあるような予感・・・。しかし初めての事なので何を準備したらよいかさっぱりわからないという方は多いのではないでしょうか。本来の上棟式は、建物が完成するまで、災いが起こらないように祈願するものでしたが、現在では施主が工事に関わってくれている皆さん方に気持ちよく仕事を進めてもらうためのもてなしの意味が強くなっていると言われています。ここでは、今風にアレンジされた略式の上棟式ではどのようなものを準備したらよいのか、そしていかに工事をしてくれている職人さんたちに感謝の気持ちを伝え、喜んでいただけるかということをポイントとして略式上棟式の準備に関する基礎知識をまとめてご紹介したいと思います。

まずは工務店やハウスメーカー担当者と打ち合わせ

上棟式は地方やその土地などにより執り行い方はさまざまです。簡易式といえどもご近所さんを招いて盛大に行う地域もあれば新興住宅街などで上棟式などは本当に形式として執り行い職人さんたちを労う会のようなものとなるなどその執り行い方はさまざまです。打ち合わせの際に確認することは、とにかくわからない事、疑問に思っている事はすべて工務店やハウスメーカーの担当の方に聞いてしまうと間違いありません。

準備するもの

これが準備する側にとって重要な部分になるかと思いますとが、工務店やハウスメーカーで準備してくれるものもあったりしますので、しっかり確認するようにしてください。一般的に用意するものを箇条書きにしてみます。

・棟札(むなふだ)、御幣(ごへい)  

工務店やハウスメーカーが用意してくれることが多い

・お酒(神酒)、洗米、粗塩

神酒用お神酒は購入時にのしを付けてもらうと良いでしょう。神酒と洗ったお米、粗塩は家の四隅に撒いてお清めするために使います

・紙コップ 

神酒用や休憩時間に職人さんたちが使えるよう用意します。

・梅干し

神酒を飲みながら食べることがある。地域により食べない場合もありますので要確認

・飲み物

できればペットボトルのものなどを用意すると持ち運びなど出来るので職人さんには喜ばれます。お茶、ジュース、スポーツドリンクなど休憩時間などに飲めるもの。缶コーヒーなども喜ばれました

・お茶菓子

休憩時間などに食べていただくおやつ。個別包装になっている物だと残っても安心ですし、食べやすく、衛生上も良いです。甘いものと塩辛い系があると若者も年配者の方にも手を付けていただけるので良いかもしれません。

・お弁当または昼食の場を設ける

昼食にお弁当や近くの定食屋さんなどで職人さんたちにお昼を召し上がっていただく。予算は一人千円前後で良いと思います。若手の方はお弁当だけでは足りない事もあるようで、コンビニなどのおにぎりなど用意しておいて喜ばれました。

・お餅、お菓子、5円玉

最近はあまりすることがないようですが、餅まきをする方は小分けにお餅やお菓子、5円玉などを用意します。これをするとしないのでは結構予算が変わります。

・ご祝儀

上棟式に来ていただいた関係者、職人さんに渡す棟梁に。家の規模などにもよりますが、一般的な家では棟梁には1~3万円、いつも来ている職人さんには5千円~1万円、お手伝いで来ている関係者には3千円位の気持ちをお渡しする。5千円以上の御祝儀には紅白水引ののし袋を使うと良いでしょう表書きは「御祝儀」。お手伝いの方などには白封筒などで表書きは「松の葉」などとします。ちなみに「松の葉」は松の葉に包めるほどわずかばかりの物ですがという意味合いになります。

・引き出物

赤飯、お酒、紅白まんじゅう、ビール券、菓子折りなどが主流ですが、お赤飯や紅白饅頭は日頃からあまり食べるものでもありませんので、自分なりに考えて職人さんたちに喜んでいただける品を贈れるようにしましょう。

上棟式をする日取り

上棟式は出来れば避けたい日にちがあります。それは昔からある迷信の一つ「三隣亡」という日で三隣亡の日に建築関係の事を行うと三軒両隣まで焼き滅ぼすなどといわれ、自分が気にしていなくてもご近所さんが信じていて、気になるという方もいると思いますので、この日は避けた方が良いでしょう。ここでは三隣亡の選日方法は省略しますが、ネットで「○○年三隣亡の日」などと検索すると日取りがすぐにわかります。その他、土日などの祝日もご近所さんの迷惑になる可能性があるということと、職人さんの休日にあたる日なので避けるべきでしょう。

上記の準備するものは地域によりかなりの違いがあるようですので、ご自身の工務店やハウスメーカーの方としっかり相談して決定していただくと良いでしょう。大手のハウスメーカーなどではご祝儀などは受け取ってはいけないというような決まりがあるところもあるようですので、一番は担当の方との相談ということになるでしょう。

最後に

上棟式は職人さんや工事に関わってくれている方々に今までの工事の感謝とこれからの工事の安全の祈願をし、皆さんにおもてなしをし、日頃あまりお話をする事がない職人さんたちの仕事を見てお話しできる良い機会です。お互いの協力で良い家ができるよう素敵な上棟式にしていただければと思います。

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