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百日祝いで赤ちゃんに着物を着せるときの3つのポイント

百日祝いの際は親戚などを招き「お食い初め」をして赤ちゃんの成長をお披露目する予定だけれど、せっかくのお祝い事なので、ちゃんとした服装をさせてあげたいと思うけれど、実際に赤ちゃんにどのような衣装を着せてあげればよいか悩んでしまっているというパパとママは意外と多いのではないかと思います。ここでは、赤ちゃんに伝統的な着物を着せてあげたいと思っているご両親に、着物を着せる場合のポイントやお祝いを主催するパパとママの服装に関してご紹介したいと思います。

まずは百日祝いやお食い初めに関して詳しく知ろう

●百日祝いとは?

百日祝い(ももかいわい)とは一般的に生後100日目に行われる儀式、お食い初め(おくいぞめ)とも呼ばれています。昔は医学が現在のように発達していなく、食料が十分になかったため、病気や栄養失調などにより、生まれた赤ちゃんが100日を迎えることができないまま亡くなってしまうという事は珍しい事ではありませんでした。したがって、昔は子供の成長と無事を祝う儀式が多く、家族みんなで子供の健康を喜び、お祝いをしてきました。この百日祝いはその一つの節目の儀式のうちの一つで「お食い初め」をして「これから一生、この子が食べ物に困らないように」という願いを込めて行われている平安時代から現代まで受け継がれているお祝いの一つです。

 

●百日祝いは地方により呼び方もいろいろ

百日祝いの呼び方は地域によりさまざまで、生後初めて魚の肉を食べさせる儀式なので「真魚(まな)始め」と呼ばれたり、初めて箸を使うので「箸そろえ」、「箸初め」といわれたり、ちょうど赤ちゃんの首がすわる頃なので,「百日(ももか)の首すえ」、ミルク以外に大人と同じものを初めて食べさせるという事から「百日の一粒食い」、歯が丈夫になることを願って、「歯固(はがため)」などと呼ばれたりしています。

お食い初めとは?

お食い初めは、離乳食が始まる前の赤ちゃんにお祝い料理をあたえる(実際にはあたえる真似をする)おめでたい「祝い膳」を用意し、家族みんなで赤ちゃんを囲んで100日目まで元気に育ってくれた喜びとこれからの成長と健康、特に「一生食べる物に困らないようにと」いう願いを込めて行います。そしてその儀式の中で、個人差はありますが、歯が生え始める赤ちゃんが多いという事から、お食い初めの儀式の時に「歯固め」と呼ばれる儀式も一緒にします。

 

色直し式とは?

昔は生まれてから100日目までの赤ちゃんは、白の着物(肌着)を着ていましたが、100日目になるとお祝いとして、初めて色ものの着物を着せてお祝いをしました。現代でもその様式は、多少形は変わるところもありますが、現在でも受け継がれている地域が多く、百日祝いには赤ちゃんに色物の着物を着せる習慣があります。一般的な習わしとしては、ママ方の実家から祝い着を贈られることが多いようですが、地域などにより違いがあります。男の子は、黒やグレーに鶴や松などの縁起の良い文様を、女の子は朱色やピンクの生地に花文様や束ね熨斗(のし)文様をあしらったものなどが多く使われます。家や地域のしきたりもありますので、両家での確認をしっかりとして赤ちゃんにふさわしい着物を着せてあげたいですね。

 

赤ちゃんに着物を着せる時のポイント

●どのような着物を着せるか

・購入

祝い着の購入を検討される場合はまず誰が用意するかなどしっかり確認してから購入を考えます。最近では着物や袴風なカバーオールやロンパースなどもお食い初め用で販売しており、値段などもお手頃価格でとてもかわいらしいものが販売していたりしますので、あまりかしこまりたくない方は両親に提案してみても良いかもしれません。正式な小袖の場合、着せ方などは難しかったりするかもしれませんが、七五三の時に着れるように、お直しできたりすることも魅力です。

・レンタル

お食い初めや記念写真を写真スタジオなどで撮影しようと考えている方はお出かけセットのようなものをお願いすると写真を撮る前または撮った後に着物をレンタルしてお出かけできるシステムがある写真スタジオなどが大変多くなっています。私も実際利用したことがありますが、スタッフの方なども子供の扱いにとても慣れていて、とても素敵な衣装を着せて大変良い思い出となる写真を撮ることができました。通常両親は自前の服装で家族写真などを取ることになりますが、私がお願いした写真スタジオでは両親の着物や羽織袴などもレンタルできるシステムがあるところで、お祝いの日は一家でお世話になりました。

・お宮参りの「祝い着」

お宮参りでの祝い着(お宮参りをするときに赤ちゃんにかける着物)を実はお食い初めで使う事も出来ます。実際には着せることはしませんが、家で写真撮影をするときなどは椅子に座らせた赤ちゃんに祝い着をきれいにかけてその前に祝い膳を並べ写真を撮ったり、お宮参りの時のように祖母などが膝に座らせて祝い着をかけて写真を撮っても良いです。お食い初めの時は、せっかく着物を着せても赤ちゃんは汚してしまう恐れがあるので、お食い初めの儀式が終わったら脱がしてしまう事がほとんどです。このお宮参りの時の祝い着はわざわざ小袖の着物を購入することもなく、しかも正式な感じで写真撮影もできるので、お宮参りの時に祝い着を購入した方にはお勧めです。これを使う事により祝い着を贈ってくれた祖父母なども喜んでくれること間違いないと思います。お食い初めの時に赤ちゃんを私服にするときに着物や袴風のロンパースなど好きな柄のものをママとパパが購入してお色直ししても良いかもしれませんね。

●着物の注意点

・着せたり脱がせたりが意外と大変

赤ちゃんはまだオムツで、何度も交換が必要な時期です。自宅で行う場合は比較的気を遣わずどこでも着せ替えができますが、外での会食の場合などは個室を予約するなど、授乳や着せ替えが楽にできるような場所を選ぶことをお勧めします。

・着替えを必ず用意しましょう

着物の場合は基本的には写真撮影の時のみ着物を着せるつもりでいることをお勧めします。ずっと着せておくと赤ちゃんも窮屈ですし、ご機嫌を損ねてしまうかもしれません。写真撮影が終わってからは楽な服装に着替えさせてあげてください。

ママの服装も重要

・ママの和装は意外と大変

赤ちゃんが着物ならママも着物でといいたいところですが、ママの着物は意外と大変です。おむつ替えやお着換えの時に動きづらかったり、母乳をあげている場合などは着付けになれていない場合はあげることができません。祖母がお手伝いしてくれたり、赤ちゃんが母乳でなくミルクで大丈夫な場合は問題がないですが、普段あまり和装する機会がない方は良く考えてから着ることをお勧めします。写真撮影の時だけ和装にして撮影が終わったらフォーマルな服装に着替えるというのも良いかもしれませんね。

最後に

赤ちゃんが着物を着て写真を撮るときはやはりママやパパもしっかりとした服装で一緒にお祝いしてあげたいですね。赤ちゃんが大きくなって素敵な写真があると、自分がいかに愛されているかなどを改めて実感してくれる時がきっと来ますからね。

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