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お墓参りは年末と年始どちらが良い?

年末になると皆さん大掃除やお正月の準備などで忙しくされていることと思いますが、年末・年始にお墓参りに行かれる方は実はとても多いということをご存知ですか。なぜかというと、年末にお墓参りに行き、この1年間何事もなく健康に過ごせたことを感謝し、お墓をきれいにしてご先祖さまや故人へその年に合った出来事などを報告したり、年始にその年の健康や幸せなどをお祈りしに行ったりします。そのようにすることでご先祖様共々、新たな気持ちで新年を迎えるこが出来るようになります。ここでは、故人やご先祖様に感謝を込めて行く年末・年始のお墓参りに関してベストな時期や注意する点などをご紹介したいと思います。

年末と年始どちらにお墓参りに行くの良い?

一年の中でお墓参りと言えば、お彼岸は春分の日、秋分の日と国民の祝日となっていますし、お盆は一般的に会社が休みの時期で、子供も夏休みでお休み。年末年始に関しても31日から1月3日頃までお休みの会社などはとても多いですよね。したがってこの時期は帰省する人々も多く、親戚共々集まって、お墓参りに行くという方も大勢います。では、年末と年始どちらにお墓参りに行くのが良いのか見てみましょう。

●年末にお墓参りに行く場合

年末は皆さん家の大掃除をして、新しい年を気持ちよく迎えたいという気持ちを持っていられる方が大勢いらっしゃると思います。そして、そのような考えを持つ方々はお墓に対しても同じで、今年のうちにお墓をきれいにして新しい年をご先祖さまや故人の方に迎えて頂こうという考えの方が多く、その年一年皆が健康で幸せに過ごせたことへの感謝の気持ちをこめてお墓のお掃除などをして新しい年を迎えることができます。

●年始にお墓参りに行く場合

年始は新しい年を迎え、お墓参りに行くことで、その年の健康と幸せをお祈りしに行きます。出来ればお掃除は年末に済ませて、年始には家族そろってお墓参りをすることが出来れば一番良いといえるでしょう。

筆者も年末と年始、どちらかだけ行けるとすると年末に行く派です。もちろん両方いければ一番良いのですが、年末年始は家ですることも多いですし、年が明けると親戚同士の集まりなどでも大忙しとなってしまいますので、年末にお掃除を兼ねてゆっくりとお墓参りをして、その年1年が平和で健やかに過ごせたことへの感謝や様々な報告ごとなどをすることにしています。実際にはどちらにお墓参りに行くべきという決まりはないので、皆さん自分のできる範囲や気持ちでお墓まりへ行く日程を決定すると良いと思います。

年末のお墓参りベストな時期は?

年末のお墓参りはいつまでにしなければいけないという決まりはないのですが、世間一般で29日と31日は縁起が良くないので行かない方が良いのでは?という意見があるようです。では、なぜ29日と31日は縁起が悪いのかと言われているかというと、以前からのお正月の準備や大掃除の習慣から来ています。江戸時代ごろより12月13日は、「すす払い」開始日として大掃除を始めたり、お正月の準備を始める日とされ、13日以降にお正月の門松や鏡餅を飾りますが、29日は29の発音が「二重苦」と同じで、29日は9のつく末日であることから「苦待つ」などという事を連想するとされます。そして31日にお正月の飾りをすることは「一夜飾り」や「一日飾り」と言って年神様様をおろそかにすると捉えられ良くないとされているのです。お墓参りもそこから29日や31日は縁起が悪いや、良くない日ととらえられているようですが、実際には会社のお休みは31日からなどという事が多く、年末であれば31日しか行くことが出来ないという方も大勢いると思いますので、筆者的には行かないよりは、縁起が悪いとかの問題よりも、行ってお掃除や1年の感謝の気持ちを伝えた方が良いのではないかと思ってみたりしています。ただし、31日はお寺などの場合、僧侶の方々は大晦日や新年の行事の準備のために大忙しですので、お寺や僧侶の方々に迷惑をかけないようにすることが年末にお墓参りに行く事のマナーとなります。

 

年末のお墓参りで注意すること

お墓参りは基本的にはいつ行っても良いものですが、注意しておいた方が良い事も何点かあります。

●お寺や霊園はいつまであいている?

参拝者の多い時期ですので、お寺や霊園などしまっている所はほとんどないようですが、管理事務所などがお休みしている所は意外とあるようです。いつでも行ける墓地などでしたら問題はないのかもしれませんが、最近では管理の行き届いた霊園なども多いですので、年末年始などは開園や閉園の時間が変更となるところも多くありますので事前に電話などで確認すると良いと思います。せっかく出向いて行ってもしまっていたら悲しいですから・・・。

●持ち物にも注意が必要?

お掃除道具はいつも家から持参しているけれど、お花やお線香はお寺や霊園の近くで購入していたという方は、この時期はそのお店がしまっているという事もあります。出来れば事前に用意して持参すると良いでしょう。お花などは近くで購入できる場所などがあるかをインターネットなどで調べてから行くのも良いかもしれません。

●年末は出来れば30日までにお墓参りをしよう

これはあくまでお寺などの都合になってしまうのですが、年末年始は僧侶の方も大晦日やお正月の準備で大忙しです。挨拶などをされる場合でも簡素にし、お手を煩わせないような心遣いが大切です。

年始のお墓参りは行っても良い?

昔から元旦には年神様が高い山から下りてくると言われ、この年神様はその年の幸せをもたらしてくれるという言い伝えがあります。昔の人々は、祖先の霊が自然の神となり、お正月に年神となって子孫の繁栄や豊作、その他に様々な幸せを運んできてくれるように、年神様をお迎えしてお祝いする風習や行事が行われるようになったとされており、お正月にお墓参りをすることは良い事といわれています。

年始のお墓参りで注意すること

年始のお墓参りは良い事だとわかりましたが、気をつけなければならない事も何点か出てきます。

●「ついで参り」はしない

お正月に初詣をする方は多いと思いますが、お正月にお墓参りも一緒に済ませたいと思っている方は、出来れば初詣は別の日にするするようにしましょう。お墓参りをついでにするようなことはご先祖様や故人の方を優先していないと見なされてしまいますので、もしもどうしても同じ日になってしまう場合は、まずお墓参りを優先にしてから初詣をするなど、出来るだけ年始のお墓参りの際には別の用事を入れないようにすることがベストです。

●持ち物

年末同様、年始も生花店やお寺の近くのお線香などを販売しているお店がしまっているということも考えられます。どこで購入することが出来るかなどは事前に調べておいた方が良いかもしれません。そしてお寺様などに年始の挨拶をし、お年賀の品などを持参してご住職の方にもご挨拶されると丁寧だと考えられます。

●お寺や霊園の時間

年末年始などは開園や閉園の時間が変更となるところもありますので事前に電話などで確認してから行くようにしましょう。

最後に

年末・年始に帰省する方などは家族や親戚の方などとにぎやかに過ごし、みんなでお墓参りへ行くことができると、ご先祖様や故人の方にもその幸せな雰囲気が伝わり、来年もさらに良い年になるよう見守って下さるでしょう。一年の締めくくりや新しい年のスタートにお墓参りへ行き、新しい素敵な新年を迎えられますように。

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