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失敗しない上棟式でのお菓子の選び方、種類や注意点

上棟式では職人さんの休憩時間に差し入れとしてお茶菓子を用意したり、餅まきをする場合、紅白のお餅と一緒に駄菓子などをまくのにたくさんのお菓子を用意したり、引き菓子として上棟式に参加してくださった方々に用意したりと意外に必要な場が沢山あります。ここではシチュエーション別に、どのようなお菓子がどのような場で用意すると喜ばれるか、そしてどのような種類のお菓子が良いかなどをご紹介したいと思います。

上棟式での休憩時間の差し入れは必要?

上棟式とは、棟上げ(むねあげ)、建前(たてまえ)、建舞(たてまい)などとも言われており、一般的には柱、棟、梁などの基本的な部分が完成して棟木(屋根の骨組みの一番高い部分に用いられる水平材)を上げるときの事をいいます。この日は職人さんたちにとっては一日にして大きな仕事をする大切な日。皆さん気合の入り方が違います。そんな大仕事の日に施主の方が来て職人さん方を労い、今までの工事の無事と、これからの安全と厄災などが起こらないよう祈願する日なので、施主として職人さんたちに午前と午後の休憩時間とお昼の昼食を用意したりします。最近では上棟式をしないお宅などもあるようですが、それでも棟上げの日には職人さんたちにお昼や休憩時間の飲み物やお茶菓子を出すことはしますので、 “工務店やハウスメーカーが必要ありません、またはこちらで用意します”という場合以外、差し入れは必要と考えた方がベターです。

差し入れにはどのようなお菓子が良い?

差し入れするのに喜ばれるお菓子は、働いている職人さんなどによりさまざまだと思いますが、何点かポイントがあります。ここではそのポイントをチェックして、失敗しないお菓子選びができるよう参考にしていただければと思います。

・職人さんの好みなどをリサーチ

まずは工務店やハウスメーカーの担当の方に職人さんたちの好むものなどをリサーチしてみることをお勧めします。職人さんは年齢層もまちまちなので、年配の方はどのようなものが良いか、若い方たちはどのようなものが好きかなどざっと聞いておくとお菓子選びの際にヒントになります。例えば飲み物などにも差が出て、ある職人さんは炭酸系(コーラ)などが大好きである職人さんはお茶、などとバリエーションも変わってきます。

・子袋に入っているまたは個別包装物してあるものにする

器にスナックなど入れて皆さんで食べてもらうようにすると、すぐにしけってしまったり、風の強い日であればほこりなどが入ってしまったり、皆さん遠慮してなかなか手がでなかったりすることがあります。そのため、小さな袋に入ったスナック菓子や一粒ずつ包装してあるチョコレートなどを出すと食べやすいので喜ばれます。

・季節によって選ぶものを若干変える

の暑い時期であればチョコレートなどは溶けやすいので、スナック系を中心にして、甘いもの系はチョコレートなどがついていないクッキーや和菓子系のものなどを選びます。暑い時期はフルーツなどもさっぱりしていて喜ばれるので、仮住まいの家から近い場合などは休憩時間に合わせてカットしたフルーツを差し入れに行くなども良いですね。

の寒い時期は甘いものが欲しくなりますので、チョコレートやドーナッツなどこってり系のものやおせんべいやスナックなど定番系も揃えます。飲み物は暖かいお茶やコーヒーを保温ポットなどに入れて持って行っても喜ばれます。

春、秋であればお天気も変わりやすいので、その日の気温などに合わせ飲み物などを用意し、スナックやチョコレート、和菓子系など誰でも好きそうなお菓子類を用意します。

・力仕事には何よりもボリューム

職人さん方はとにかく体力を使うので、朝食を済ませてきても午前の休憩時間には小腹がすいてしまったりするようです。そのため、ひとつずつ包装してある菓子パンなど甘い系としょっぱい系の両方を用意して持って行くと皆さん喜ばれたりします。余ってしまっても昼食が足りなかったりする場合に食べてもらったり、午後の休憩でも食べられますので、力仕事の皆さんの差し入れとしては意外とお勧めです。

餅まきの時にお菓子も投げるの?

餅まきをする場合、お餅だけではすぐにまき終えてしまうのでお菓子を一緒にまいたり、地方によっては、穴の開いたお金、5円玉などに赤い紐を結んで一緒にまく場所もあります。ここで用意するお菓子は多少かさが張る子袋のスナックや駄菓子などあまり小さすぎないものや子袋に入ったグミやラムネ、チョコレートなどある程度重みがあるものがまきやすいですし遠くまでまくことができます。用意するお菓子の金額は餅まきの招待人数にもよりますが、1万円程から3万円ほどと用意するきんがくにもはばがあります。(お餅の数などにもよります)お菓子を用意する際は、建築中の家の近所などに駄菓子屋やお菓子の卸問屋などがあれば、お願いすると用意してくれるところもありますし、ネットショップでも「上棟式の餅まき用お菓子」などで検索をするとセット販売しているお店などが出てきます。

引き出物にもお菓子は必要?

上棟式での引き出物(職人さんなどに配る上棟式参加へのお礼の品)はお赤飯や小瓶のお酒、ビールなどが一般的ですが、中にはお赤飯などは入れず、引菓子として菓子折りを用意したり、小さな記念品のような袋や箱詰めになった引菓子を贈る場合もあります。その際はのし紙をつけ、のし付きの水引は紅白蝶結びのものを使います。お菓子の種類は特にこだわることはありませんが焼き菓子は焼くという言葉から火事を連想させるので良くないといい、好まない地域もあります。一般的なのは紅白饅頭。思わぬご近所さんからのお祝いなどを頂いてしまった際はこの紅白饅頭をお返しにしたりできるので、何個か多めに注文しておくと便利かもしれません。

上棟式のお菓子の予算はどのくらいかかる?

上棟式のお菓子の予算は、差し入れをする職人さんの人数や餅まきをするかしないか、そして上棟式の餅まきに来てくれる想定人数により金額はかなり変わります。差し入れのお菓子とその時の飲み物だけの場合は5千円から1万円の金額がかかることが多いですが、仮住まいの家が近い場合などは手作りの差し入れや飲み物もペットボトルで一人ずつ用意するのではなく、ポットや大きな水稲などでみなさんコップで自由に飲んでいただけるようにすればそれほどの予算がかからない場合もあります。餅まきをする場合には、お餅の数などによりその変動は大きいですが餅まき費用だけで約3~5万円はかかると想定し、その他に上棟式のお弁当や差し入れ費用、ご祝儀や引き出物の金額を入れると10万円以上かかることも普通で、昔ながらの立派な上棟式をする場合は30万円程かかることもあるといわれるくらい結構な負担となりますので、あらかじめ上棟式をどのようにするかの予算は考えておくと良いでしょう。

最後に

上棟式は自分の家の建築に直接かかわってくれている職人さんのお話を聞いたり、実際に皆さんの仕事を見学したりすることもできる場です。そして、より良い信頼関係を築くことができる場でもあるので、どんなに略式でも構わないので上棟式は行っておくと良い記念になるのではないかと思います。

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