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上棟式でのご祝儀【のし袋や表書き】渡し方はどうすれば良い?

上棟式には今までのお仕事への感謝と、これからも職人さん方に気持ちよく仕事をしていただけるようにご祝儀を渡すことを決めているけれど、実際にご祝儀はどのようなのし袋に入れて、いつ渡せばよいのだろう? のし袋の表書きもどのように書いてよいかわからないという方は多いのではないでしょうか。みなさん人生の中でそう何度とある事ではないですし、初めてのことが多いのでわからないのは当然です。ここでは、そんなご上棟式でのご祝儀の渡し方やタイミング、のし袋はどのようなものが良いか、そして表書きの書き方など、ご祝儀に関する事をまとめてご紹介したいと思います。

のし袋はどのようなものを使う?

上棟式は大切なお祝い事。間違っても「当日仕事ぶりを見て頑張ってくれているから」ということでその日にご祝儀を渡すことにしたので袋の用意がなく現金でそのまま渡す、などということは絶対にしないようにしましょう。金品を贈るときにむき出しのままでは相手側に対して大変失礼になってしまいます。上棟式でのお祝いの場合、のし袋は下記の要領で選ぶようにします。

●一般のご祝儀袋の選び方

・どのような祝儀袋を使えばよい?

金額により袋に水引が印刷されたもの、金額が多い場合は袋に水引が掛けてある祝儀袋を使います。最近は上棟式をしない方も増えているようです。その際も、ほんの気持ちだけ包もうと考えている方はご祝儀袋ではなく少しオシャレな和紙でできた封筒などに「ほんの気持ちです」などと印刷された封筒があるので、そのような封筒に包んでお渡しするという事でもよいでしょう。ただし、お札をたたんで入れる小さなポチ袋はNGです。子供にお小遣いをあげるのとは違いますので、お札はたたまず入れる長封筒を使います。

 

・紅白の水引

金額により袋に水引が印刷されたもの、金額が多い場合は袋に水引が掛けてある祝儀袋を使います。1万円位までは印刷のもので構いませんし、2万円以上であれば水引がかけてある中袋つきのものでもよいでしょう。結婚式ではないので、あまりかしこまりたくない場合やほかの袋と異なるとあまり良くない場合は統一して印刷のものでも問題ありません。ただし、その地域の習慣などでも変わってきますので、心配があればその地域に詳しい年配の方に聞くなどするとその地域で使われている物などのマナーを教えてくれるはずです。

 

・蝶結びのもの

水引を引っ張るとほどけて何度も結び直せることから「何度繰り返してもよい」という意味で一般の婚礼以外の慶事に使います。ちなみに結婚式には「何度も繰り返してもよい」、という事はないので結び切りの水引を使います。

・その他注意する事

中袋付きの祝儀袋などの場合、水引をはずして中袋にお祝いを包んで折りたたんで水引をまたかけるというようになりますが、慶事のときの上包みは、下側を上側にかぶせるので、間違えないように注意しましょう。

表書きの書き方

まず、慶事の表書きの基本ですが、筆ペンや毛筆、サインペンの濃い色の墨やインクのものを使います。お祝い事は濃くはっきりと書くことが基本です。表書きは「御祝儀」と記載し、下段には施主の名前をフルネームで表書きより少し小さめに書きます。

・祝儀袋に金額は書いた方が良い?

中袋がある御祝儀袋であれば、中袋の表に金額を書きます。市販のもので金額を書く欄がある場合はそこに漢数字で金額を記載します。金額の書き方は下記のように記載します。

例: 金 伍阡圓(5,000円)、金 壱萬圓(10,000円)、金 参萬圓(30,000円)旧漢字で書くことが良いといわれていますが、略式でも問題ありません。略式の場合は金 五千円(5,000円)、金 一万円(10,000円)、金 三万円(30,000円)のようになります。上棟式はお祝い事ですので、できればお札は新札を用意して包みましょう。

住所・氏名を書く欄がある場合、結婚式などではないので住所は省略しても構わないでしょう。その場合、施主のフルネームのみを記載します。中袋がない御祝儀袋の場合でも、裏側に金額を書いておくと親切です。なぜかというと、職人さんは御祝儀をもらう事も多いので、どなたからどの位の金額をいただいたかが分かると、後で管理しやすいので親切です。

 

ご祝儀はいつ渡す?

いつ渡すかに関しては地域や習慣によって異なる為、事前に工務店の担当者や棟梁に確認します。前もってまとめてと工務店や棟梁に渡す場合もあれば、皆さんで食事をしていただいている際に一人ずつ挨拶をして手渡しする、上棟式後の皆さんが帰る直前に一人一人手渡しする、または渡しそびれがあると困るという事から、現場の棟梁にまとめて渡すなど、その時の現場の状況やお願いしている業者さんなどによりさまざまです。私的にはやはり解散時にお一人ずつ簡単でもよいので“これからの工事も安全に事故などなく行ってください”などとお声掛けして渡すのが一番だと考えています。ただしこのやり方だと助っ人で来てくださった方などは早めに切り上げて帰られてしまう事もあるので、もしも渡しそびれてしまった場合は現場の棟梁や現場監督などの方にまとめて渡して、後で渡してもらうようにします。

最後に

上棟式はお祝い事ではありますが、結婚式のようにこれでなくてはいけないといった決まったマナーがある事は少なく、比較的地域性やその土地柄などに左右されますので、しっかりとリサーチしてその土地にあったしきたりや習慣で執り行っていただければと思います。

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