ケガや病気で入院している際にお見舞いに来ていただいた方々へ退院してから贈る「快気祝い」。お見舞いやお世話になった方へのお礼や、病気・けがが良くなったことを報告する意味でも慎重に選びたいと考えるのは皆さん同じです。特に会社関係など同じ部署の方が皆さんで出し合ってお見舞いをいただいた際などは特に何を贈ればよいのか悩んでしまうことがあるでしょう。ここでは、そのような方々へ何を贈ったら良いか、そして贈った方に喜んでいただける快気祝いの「お菓子の贈り物」を中心になぜお菓子が喜ばれるかやどのようなお菓子がおすすめか、お菓子を贈る際に注意する点などをまとめてご紹介したいと思います。感謝の気持ちを人気なのお菓子ギフトとしてお礼に贈ってみてはいかがでしょう。
快気祝いの贈り物にお菓子がおすすめな理由
快気祝いの贈り物には何点かのポイントを押さえて贈り物を選ぶ必要がありますのでご紹介したいと思います。
●快気祝いには「消え物」を贈る
贈答品に関していう「消え物」とは “使うとなくなるもの”をさし、快気祝いに関しては「病気やケガが消えてなくなる」という意味を込めて食品や洗剤、石鹸などの消耗品を贈るということが多くなっています。
●好みに合わせて選べる
中でもお菓子は種類が豊富で、贈る方の好みに合わせたものを贈れるということから人気があります。例えば年配の方には和菓子であったり、お子様のいる家族であれば焼き菓子、甘いものが苦手な方にはせんべいやあられの詰め合わせ、職場であればたくさんの種類が入った大きな詰め合わせなど選択することができるので、贈る側にもメリットがあります。
●個数や量、金額もさまざま
お見舞いをいただいたお返しが基本となりますので、お返しの基本となる3分の1、半額の金額もそれぞれバラバラになることが多いので、お返しもそれなりに分けて贈る必要があります。しかし、お菓子であれば金額などもさまざまな設定で、贈る方の家庭の人数や職場の方の人数に合わせて数や量なども選ぶことができます。洗剤やせっけんであると、皆さんで分けていただくなどは難しいので、困ってしまう事もあるかもしれません。
快気祝いに人気のお菓子・喜ばれるものは?
●こだわりや高級感のあるもの
快気祝いで人気があるお菓子は、やはり「ちょっとしたこだわり」や「高級感」のあるものです。同じ洋菓子でも「有名ホテルの焼き菓子」や「期間限定品」など、ちょっとしたこだわりのあるお菓子が人気です。その他、とても有名で流行りのお菓子だけれど並ばないとなかなか購入できない品や地域の名店のお菓子でそこでしか買えないという品など、希少価値があるものも人気です。そして一番は「自分ではなかなか買わないけれど、もらったらうれしい品」が受け取る側としては一番嬉しい贈り物となるようです。
●季節感のあるもの
夏場は、水ようかんやゼリーなどの水菓子が人気です。お子様のいるご家庭であればプリンやムース、ババロアなど冷やして食べるデザートも喜ばれます。冬場であればチョコレートの詰め合わせや焼き菓子などが定番となっています。個別包装や密閉包装など、賞味期限に考慮したものを選ぶようにします。
●職場には詰め合わせもOK
職場の皆さんから個人ではなく皆さんからいくらか出し合っていただいたお見舞いなどに対しての快気祝いは、複数の種類のものが詰め合わせとなっているセット商品でも問題ないとされています。一つ一つが小分けに包装してある物を選べば配りやすいですし好みがあってもたくさんの種類の中から選べると皆さんに楽しんでもらう事が出来るでしょう。ただし、個人でいただいたお見舞いに対しては、個人へお返しをするようにしましょう。
快気祝いのお菓子を選ぶ際の注意点
●賞味期限を考慮して
生菓子のように日持ちがしないものは避け、出来るだけ日持ちのするお菓子を選ぶようにします。要冷蔵なものなども職場などに配る場合は不向きですので注意が必要です。
●お菓子の包装にも気を配って
お菓子は色々な贈り物で贈られることが多いですが、快気祝いですので、できるだけお菓子の包装も「快気しました」ということが伝わるような明るく、きれいな色遣いのものであると受け取った方にも気持ちが伝わるのではないかと思います。
●重いお菓子や大きなお菓子などは避けましょう
ひとつが箱に入っている大きなお菓子、例えば大きなバウムクーヘンや一本の羊羹がセットになっている物など、一人住まいであったりする場合はせっかくいただいても食べきることが出来なかったりする可能性もあります。どなたかにあげるとしても少し食べたものをお裾分けするわけにもいきませんので、出来れば一つ一つ梱包され、小分けになっている物などを贈ると受け取った方も無駄にすることなく食べたり分けたりすることが出来ます。職場関係に配る際もこの個別包装は衛生面などからしても重要です。
実際にどのような品が人気なの?
●焼き菓子
クッキーやマドレーヌ、クッキーやパウンドケーキなど、焼き菓子という名のつくものは、たくさんの種類があります。共通しているのは、いずれも日持ちが良くて常温で持ち運びができること。これは贈り物としてはかなり重要なポイントです。焼き菓子なら職場で食べるにも手軽で、配るにも適しています。大半の物は数が多くてそれほど重くならないので、重さの面でもメリットがあります。
●チョコレート菓子
一粒筒梱包された高級チョコレートなどは誰もが喜んでしまう贈り物の一つです。焼き菓子をチョコレートコーティングしたしたものや、スティック状のミルフィーユなども話題のお菓子といえるでしょう。
●米菓(べいか)
煎餅をはじめ、おかき、あられなど、日本人に古くから親しみのある、主にもち米、うるち米で作られているいわゆる「おせんべい」。おかきやあられのなどの米菓小分けセットは贈り物でも根強い人気の品です。
●ゼリー
プルンとした食感でフルーツ系からコーヒーなど多様な種類の味を楽しめるゼリーはお子さんのいるご家庭にも人気。誰にでも愛される定番のゼリーなら、世代を超えて贈っても喜んでいただけます。また、家族の多い方には数種類の味を楽しめるゼリーの詰め合わせをプレゼントしたりすると皆さん好みが違っても大丈夫ですね。
●羊羹
ご年配の方はもちろん若い方にも喜んでもらえる羊羹は一度に食べきれる一口サイズのものがお勧め。しっかりとした固さの煉羊羹(ねりようかん)と、柔らかい水羊羹(みずようかん)など、有名な和菓子屋さんのものであればどこに贈っても恥ずかしくありません。
最後に
お菓子にはたくさんの種類があるので、贈る方の年齢や家族構成などを配慮しながらお礼と感謝の気持ちを添えたメッセージやお礼状と一緒に贈ると相手の方も贈り主が元気になられたことを知り、安心して喜んでいただけることでしょう。