スポンサーリンク



毎日の神棚へのお参りの仕方

自営業をしている方や年長者の家などには昔から神棚を祀っている所が多く、最近では神棚を祭る家庭もだいぶ減って来てしまったようです。神棚はあるけれど、お参りの仕方がはっきりとわからない、という方も多くいらっしゃるのではないかと思います。神棚が自宅にあるということは、自分の家にパワースポットがあるようなものです。ここでは、神棚へのお参りの仕方をしっかりマスターして、自然と家や職場などにご利益が出るような神棚へのお参りの仕方をご紹介したいと思います。

神棚とは?

神棚とは神道の神様を祀るための祭壇(棚)の事をいい、神棚は一般的に扉が一枚の「一社造り」と三枚の「三社造り」とが代表的な造りとされています。「一社造り」は一番手前に“神宮大麻”を祀り、その後ろに“氏神様”(自分が住んでいる土地を守護する神様)と“その他の神様(崇敬神社)”のお札をあまりスペースを取ることなく納めることができます。「三社造り」は中央に“神宮大麻”、向かって右に“氏神様”、左に“その他の神様”をお祀りする形式。つまり、一社造りで後ろにあった氏神様とその他の神様が左右に来た造りとなっていて、比較的大きなスペースが取れる家やオフィスなどでは三社造りの神棚を飾る方が多いようです。

なぜ神棚をお祀りするの?

神棚は神様を祀るための小型のお宮です。宮形(みやがた)とも神殿(しんでん)ともいいます。お札を祀り神様を迎え入れるお宮と考えていただくとわかりやすいかもしれません。神棚がないのは神様を迎い入れる場所がないのと同じ状態といえます。神棚を正しくお祀りすることによって神様をお招きし、特別な神様の立ち寄り場所を作ることができるのです。自宅や会社に小さなパワースポットができ、一番身近な開運につながるといわれます。

神棚のお参りの仕方

神棚をお参りする時間帯には特に決まりはありませんが、通常は朝と夜の二回が良いとされています。起床後、出社時、作業開始前、退社前、帰宅後、就寝前など、人によってタイミングはそれぞれですが、生活の中で負担になりにくく、取り入れやすい時間帯に習慣づけて行うようにします。

神棚にお参りする作法は、神社にお参りするときと同じです。まず手を洗い清め、口をすすぎます(人間の出す息は穢れがあるとされているからです)。その後、お参りをしますが、神前に進んで軽く一度頭を下げてから、九十度に深々と身体を折りまげてを二回繰り返し(二拝)、二回拍手(かしわで)を打ち、一回お辞儀をする二拝二拍手一拝(にはい にはくしゅ いっぱい)が基本です。地域によっては二礼四拍手一礼などさまざまな流儀がありますが、より丁重にお参りしたい時は、祓詞(はらえことば)や神棚拝詞(しんでんはいし)を奏上し、その後に「二拝二拍手一拝」を行うという方法もあります。

神棚のお供えの仕方

神棚にお供えするものを神饌(しんせん)といいます。神饌の中で特に大切なものは、「米」「塩」「水」です。中央に「お米」、向かって右に「お塩」、向かって左に「お水」これが、基本的な配置です。できるだけ新しいものが望ましいため、「米」「塩」「水」の3つは毎朝取り替えるようにし、夕食の際にお下げして、お下がりとしてありがたくいただきます(塩などはお料理に使ったりします)。それに加えて、毎月1日と15日にお酒や榊、季節の山海の物をお供えするのが一般的です。お酒や榊は毎日取り替えなくてもある程度日持ちするため、月に2度ほど取り替えれば大丈夫ですが、悪くなっていたりしないかはこまめに確認するようにします。日持ちしないものであれば、お参り後にお下げしてお感謝の気持ちをもってお下がりをいただきます。

神棚に祀る「神具」はどんなもの?

神棚にお供えするものは、お札の他に「神具」があります。「神具」とは、「高杯(たかつき)」「瓶子(へいじ)」「水玉(みずたま)」「皿(かわらけ)」「神鏡(しんきょう)」のことを言います。最低限この5つが必要になってきます。この「神具」を使って、お供えものである「神饌」をお供えします。

●榊立て(さかきたて)

通常、神棚にはお花は飾らず、榊(さかき)という木の枝を飾ります。榊立てはその榊を入れるもので、神棚の左右に置くため一対が必要です。

●水玉(みずたま)

お水を入れてお供えするための道具で、丸い玉の形をしています。とんがり帽子のようなフタがついており、お供えするときはこのフタを外しておきます。

●皿 (かわらけ)

毎日のお供え物として塩とお米を盛りつけるための白い小皿です。塩、お米それぞれに1枚ずつ、計2枚を用意しましょう。平瓮(ひらか)とも呼ばれます。

●瓶子(へいじ)

酒器の一種で上胴のふくらんだ細長い器です。御神酒(おみき)を入れます。

●灯明(とうみょう)

神仏に供える灯火で、神棚を明るく照らす役割をします。

最後に

神棚のある暮らしは、作法さえマスターしてしまえばとても有意義なものです。必ずしも毎日こうしなければいけないという堅苦しい考え方でなくとも、基本作法に自分なりのルールを作って神様に失礼とならなければ心のよりどころとなり、日々そのご加護をいただいていけるでしょう。

スポンサーリンク