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忌中・喪中時の節分はどのように過ごすべき?【恵方巻きを食べたり豆まきをしても良い?】

節分といえば季節の変わり目と考える方もいらっしゃると思いますが、鬼のお面をかぶり「豆まきをして恵宝巻きを食べる日」として認識しているという方の方が実際のところ多いのではないでしょうか。この節分の時に忌中や喪中の期間があてはまっている場合、「豆まきはしても良いのか?」そして「恵方巻きは食べても良いのだろうか?」など気になる方は多いのではないでしょうか。ここでは、忌中・喪中期間中に節分を迎えられる際に実際どのように過ごすべきか、そして気になる恵宝巻きの正しい食べ方などをまとめてご紹介したいと思います。

まずは節分に関しておさらいしてみましょう

節分とは季節の変わり目を意味し、本来は「季節を分ける」(せちわかれ)といって立春、立夏、立秋、立冬の季節の始まりの日の前日を示すもので1年に4回ありました。その中でも厳しい季節を乗り越えた後の立春は旧暦では1年が始まる重要な日にあたっていたため、節分といえば立春の前日(大晦日)のみを示すようになっていき、現在では節分は立春の前日という事になっています。

古来の中国では節分(旧暦での大晦日)には旧年の厄や災難など悪いものを鬼と見立て、鬼を追い払う行事が行われていました。これが日本へ伝わって宮中行事の厄や災難を祓い清める「追儺(ついな)」や邪気をお祓うために行われていた「豆打ち」という儀式などが合わさって現在の豆まきが始まった、または「魔」を滅する、魔滅(まめ)など由来は様々のようですが、邪気を払うものであったことは間違いがないようです。

忌中・喪中に豆まきはしてよいの?

上記の節分に関してから考えると、節分の豆まきは祝い事ではないので忌中・喪中共に豆まきなどはして問題がないとされます。ただし、忌中の間四十九日(神道では50日)は穢れがある期間とされているので、神社での節分祭(せつぶんさい)は控えるようにしましょう。寺院などでの節分会(せつぶんえ)は家族などの了解が得られれば問題がないでしょう。地域性や家のしきたりなどによってもまちまちですので、年配者の方に確認してみても良いでしょう。豆撒きの豆を神棚でお祭りしてから撒くというのが風習の地域の人なら、忌中には豆撒きはされないという方もいるかもしれません。

恵方巻きは食べても良いの?

お正月のおせち料理は新年をみんなでお祝いする料理とみなされている為、忌中期間は控えるなどとされていますが、恵方巻きは節分と同様祝い事ではありませんので、食べても問題ないと言われています。現在でこそ全国的に知名度は上がってきていますが、一昔前までは大阪を中心として地域で商人たちの商売繁盛と厄払いの意味合いで、立春の前日の節分に「幸運巻寿司」を食べる習慣から始まったとする説や商売繁盛の祈願事として始まったという説などが挙げられているようですが、いずれも商売繁盛などを祈願するための縁担ぎから始まったようです。

恵方巻きの正しい食べ方

実際に恵方巻きは知っていても食べ方までしっかりと知っている人は少ないのではないでしょうか。ここでは簡単に食べ方をご紹介してみます。

●恵宝巻きは一人に一本

恵宝巻きは基本は一人一本ずつ切らずに食べます。なぜ一人に一本かというと、「福を巻き込むという」意味合いでの太巻寿司なので、福が切れたりしないよう包丁などでは切りません。以前は商売繁盛を願っていたという事から七福神にあやかり7種類の具が入ったものが一番有名です。(具材は特に決まりはないようです)

●その年の恵方(吉方)をチェック

恵方とは、その年の福徳を司る歳徳神(としとくじん。年神様の別称)のいる方角で、その方角に向かって事を行えば何事も吉とされています。毎年変わりますのでネットでチェックされるとすぐにその年の恵方はわかります。

●恵方を向いて願い事をしながら “パクッ”

食べている途中で話をすると運が逃げてしまうと言われることがありますので、願い事をしながら黙々と食べます。できれば恵方巻きから口を離さずに食べるとさらにこれからやってくる幸福が逃げないといわれています(ちょっと難しそうですね)。家族そろって無言で恵方を向いて太巻きを食べるや口を離さずに最後まで食べきるという事を実際にされている家庭は少ないかもしれませんが、ここで正しい食べ方を知って、実際に行ってみるという事も悪くないかもしれません。お子さんには無言で最後まで食べるなどは難しいかもしれないので、少しミニチュアのお寿司を作ってあげても良いかもしれませんね。

最後に

忌中・喪中期間での節分の過ごし方に関しては、忌中での神社への参拝をしないということ以外は特にこのようにしなければいけないという決まりはありません。行事ごとは地域性などが強く表れるものですので、各地域での過ごし方で皆さんのその年の悪いものを祓いのけていただければと思います。

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