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喜寿のお祝いでの贈り物には「のし」は必要?金額相場とのしの書き方

いつもお世話になっている大切な方が77歳の喜寿を迎える時、家族や親戚でお祝いをしようということになったけれど、どの様なプレゼントを贈れば良いか、そしていくら位の相場で選べばよいのかなど、悩んでしまう方は多いのではないでしょうか。そしてようやく素敵なプレゼントは選んだけれど、購入先で「のし」はどうされますか?などと聞かれた場合、「のし」はつけるべきか付けないで良いのか、そして「のし」の表書きはどのように書いてもらえばよいかわからないという方は多いのではないでしょうか。ここでは、贈り物につける「のし」とはどのようなものか、そして喜寿のお祝いを贈る際のプレゼントの相場や「のし」の有無、表書きの書き方などをまとめてご紹介したいと思います。

「のし」とは何を意味するの?

「のし」とは漢字で書くと「熨斗」となり、通常「のし紙」の右上にある六角形のカラフルな飾りの事をいいます。現在では黄色い紙を長六角形の色紙で包んだ形のものが多く使われていて、ご祝儀袋等の表面右上に簡略化して印刷されたものが多く使われています。慶事などのお祝い事の時に使うご祝儀袋やデパートなどでつけてもらう「のし紙」に紺色のカラフルなものがついているのが「のし」にあたります。この「のし(熨斗)」は、もともとは長寿を表す鮑を干して伸ばした「伸ばし鮑」を表し、縁起物として献上されたり、神饌として奉納されたりしていました。「のし(熨斗)」は縁起が良いものですので、お祝いの贈り物などにはのしをかけると覚えておくと良いでしょう。反対に弔事の際にもお返しなどの品を用意する際に 「のし(熨斗)をかけますか?」などと聞かれることがありますが、弔辞の場合は正式には熨斗ではなく「掛け紙」といって、熨斗鮑の印刷されていない奉書紙に水引が印刷されている物を使います

喜寿のお祝いに「のし」は必要?

熨斗(のし)は基本的に慶事の 「めでたい事」で使うものです。喜寿のお祝いに贈るプレゼントはおめでたい事に贈るものとなりますので、「のし紙」は必ずかけなければならないという事ではありませんが、「のし紙」をかけることにより「より改まった気持ちでお祝いします」という心がさらに伝わりますので、特に77歳となる方への贈り物には熨斗鮑付きの「のし紙」をかけて相手の方を尊重しますという形でプレゼントをしてみてはいかがでしょう。

のし紙を掛ける時はどのようにするの?

●水引

のし紙には水引という紙紐(現在は印刷のものが主流)をかけますが、この水引の結び方などを選ぶ際に間違ったものを使うと相手の方に失礼になってしまう事もありますので、注意が必要です。結婚式などの場合は一度だけで繰り返さないようにとの思いを込め、二度とほどけないように硬く結び、ほどくのが難しい「結び切り」という結び方を使用しますが、出産祝いや一般的なお祝いの贈り物などには何度あってもよいという意味から、何度でも結んだり結び直しができるという「蝶結び」を使用します。喜寿のお祝いでは、一生に一度しかないので「結び切り」を使うと思ってしまう方もいるかもしれませんが、長寿のお祝いは何度もあり、大変おめでたい事なので、「蝶結び」の水引を使います。

●表書き

表書きは何の目的で贈るかを記載する贈り物の目的(題名)のようなものです。水引の結び目の上に表書きを書き、結び目の下に表書きよりも気持ち小さめに送り主の氏名を書きます。喜寿のお祝いの贈り物の場合、表書きは「祝喜寿」、「喜寿御祝」、「感謝」などと書くことが一般的です。贈り主の所は、一人ではなく連名の場合、例えば夫婦連名にする場合は、夫の氏名を中央に、妻の名をその左に書きます。バランスがよく見えるように、夫婦それぞれの名前の中央を姓の中央にあわせて書くこともあります。孫などがみんなでお祝いの品を用意する際は「孫一同」などとしても良いでしょう。表書きや氏名を記入する際は毛筆または筆ペンなどの濃い墨の色でしっかりと書くようにします。

お祝いの贈り物の金額相場はどの位?

お祝いの贈り物は皆さん各家庭や間柄、血縁関係など、どの程度お世話になったかなどにより様々ですし、決まった金額というのはありません。しかし、一般的に皆さんがどの程度の金額を使われているかは気になるところです。一般的に使われている金額を参考に相場としてご紹介します。

●主役の子供の場合

3万円から5万円程度

プレゼントの他に会食費用などが別途かかってくることが一般的ですので、3万円前後と考えてプレゼント選びをする方が多く、旅行などをプレゼントする場合は子供一同でお金を出し合い、いつもよりワンランク上のホテルや旅館などでゆっくりおいしいものを食べることができるなどのプレゼントをする方々も増えています。

●主役の孫の場合

0円から3万円

孫からのプレゼントは何をもらっても嬉しいものです。特に小さな孫からなどは一所懸命書いた手紙や似顔絵などがとても喜ばれますし、祖父母を思って作った手作りアルバムなども素敵な贈り物になります。すでに社会人になっている孫からでしたら主役が生まれてからの人生年表や生まれた日の新聞などを織り交ぜたりして素敵なアルバムを作ってみるのもお勧めです。孫からのプレゼントはどんな高級な贈り物より手作りのものが喜ばれたりするものです。

●親戚の場合

5千円から1万円

親戚からはお花や実用品など長寿のお祝いといっても77歳で元気な方にはあまり年を感じさせるような贈り物を避け、趣味やおしゃれに使えるようなものを贈ることをお勧めします。

最後に

喜寿のお祝いは一生に一度しかないお祝となりますので、いつもお世話になっている喜寿の方にふさわしい、しっかりとしたマナーでこれからも健康で長生きしてほしいという想いをこめてお祝いをしてみてはいかがでしょう。

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