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香典返しを郵送する際の注意点とマナー

本来の香典返しは「四十九日を過ぎてから、手渡しでお贈りする」ものとされます。葬儀前後は気も動転しがちですから、参列いただいた皆さんのことまではなかなか考えられないもの。だからこそ、少し気持ちの余裕が出てくるころに用意する「香典返し」では、感謝の気持ちをきちんと表し、これからのお付き合いにつなげたいものですね。ここでは四十九日法要の席でお渡しする「香典返し」に関して、現代の生活習慣により、直接会ってお届けできない香典返しを郵送でお贈りする際の注意点やマナーなどをご紹介したいと思います。

香典返しを郵送する際に気を付けること

●送る時期に注意

一般的に香典返しを贈る時期は故人が亡くなってから四十九日(忌明け)を過ぎた後に送りますが、香典返しは不祝儀にあたり、四十九日が年始に当たるのであれば、年始を過ぎてから贈る方がよいでしょう。また、贈る相手に結婚式などの祝い事があるとわかっているときは、その時期もずらすようにします。四十九日の法要明けであれば、少しぐらい遅くなっても失礼でありません。むしろ、相手の幸せな気持ちを悲しくさせてしまうようでは良くありませんので、相手の気持ちを考えて贈る日時にも気を配るようにしたいものですね。

●お礼状を添えて贈りましょう

香典返しを直接会って手渡しするのであれば、お礼のご挨拶ができますが、郵送するとなると、ご挨拶の機会がありません。香典返しだけの品物だけを郵送すると、誰からのものだかわからないという事になったり、香典を頂いた方に対して失礼にあたってしまいます。その為、香典返しを郵送するにあたっては、必ずお礼状を添えるようにしましょう。お礼状には、無事四十九日の法要がすんだことに加えて、郵送で挨拶を簡略にしたことへのお詫びもなども忘れずに書いておくようにします。最近は、百貨店やギフト専門店などでも文面の内容や印刷の相談にのってくれるところが多くなっているようで、香典返しに用いるということを伝えると挨拶状の文面の内容や郵送の手配などもしてくれるお店が増えていますので、そのようなサービスを利用するのもよいかもしれません。

●出来ればお礼状は品物と別で

お礼状は香典返しの品に添えて送っても構いませんが、より丁寧にお贈りしたいのであれば、あらかじめお礼状を送ってから品物が届くようにしておくとさらに丁寧です。香典返しを贈る相手の方にも誰から、いつ頃、品物が届くかの目安がわかりますので安心です。

郵送やお礼状を手配するのに便利な通販でのお店もチェック

香典返しをお店で購入して、自宅に持ち帰って郵送の手配をするという事はあまりなくなってきているかと思いますが、かなり手のかかる作業となります。現在ではたくさんのお店でお礼状と共に品物の郵送まで手配してくれるネットショップなどもありますし、インターネットでは少々不安がある方は店頭で相談しながら手配することも可能なお店が沢山あるのをご存知でしょうか。

特に香典返しなどのギフトや引き出物を扱っている専門ショップであれば、お礼状や挨拶状などの文面や体裁も、さまざまな種類を取り揃えているところがあります。香典返しに用いる掛け紙(のし紙)や、表書き、包装紙や包み方なども、仏式や神式などの宗教の違いや地域の違いによって異なることがありますが、そうした種類分けも豊富に行えるお店やショップもあるのです。

侮れない香典返しの送料

香典返しをたくさんの方に贈る場合、意外と侮れないのは送料です。たくさんの香典返しを宅配便などで送る場合、送料は意外と高額になることがあります。送る場所などにもよりますが、350円前後から500円前後、遠い場所へ送るとなるとさらに送料がかかってしまう事もあるため、送料無料などのショップなどを事前調査してから送るというのも一つの案といえるかもしれません。最近では百貨店などでも贈り先が近郊であれば送料無料などの商品があったりすることもありますので、ちょっとリサーチしてみるだけでお得な情報を得ることもできます。

香典返しの受取を辞退されている場合

今後のご遺族のことを考えての場合や、職場など複数人で香典を用意した場合に、香典返しを辞退されることがあります。複数人で用意したため辞退される場合、ひとりひとりの額は少ないため、個人に対する香典返しは不要という理由からの事が多くみられます。そんな時は、全員に配ることが出来るようなお菓子の詰め合わせやコーヒーやお茶の詰め合わせで、皆さんで分けたり楽しめるものをお礼として送ると良いでしょう。身内から高額の香典を受けた場合、素直にその気持ちを受けとり、お礼状と一緒に皆さんで食べていただけるような菓子折りなどを送り、お歳暮など別の機会にお返しをするとよいかもしれません。 身内以外の方から個人で高額な香典を頂いた場合は、気遣いは大変ありがたいことではありますが、できればマナーとして香典返しは行うようにします。

最後に

香典返しは、贈り物とはいえ不祝儀に関わることです。できれば贈る相手の方におめでたい事などがある場合贈る時期を考える必要があります。明確なしきたりがあるというわけではありませんが、できる限り「いつ頃に届くか」にも気をつけておくとよいでしょう。最近は配送日時の指定ができる便もありますので、ぜひ活用してみましょう。

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