スポンサーリンク



密葬をしたときの 葬儀後の通知マナーと3つの例文

密葬の通知には密葬をするときの案内通知(参列していただきたい人宛て)と密葬後の葬儀終了のお知らせ通知の2種類があります。ここでは密葬であったため、お知らせできなかった方々に故人が逝去したことと、葬儀を無事に終えた報告に関してご紹介したいと思います。

 密葬の葬儀終了後の通知とは?

葬儀終了後に密葬を行った旨を参列いただけなかった故人と関係があった方々へ送ります。内容としては故人の氏名、死亡日時などを明記し、「故人の遺志により」親族及び近親者のみでの葬儀を執り行いましたという葬儀の形式が密葬であったという事をお知らせし、弔電や香典などの辞退などもするようであればそのことに関してもはっきりと明記しておきましょう。または後日に本葬、社葬などで「故人を偲ぶ会」などを開催されるようであれば詳細なども同封します。

葬儀後の通知のみの場合は、特に決まりはありませんが、49日を目処に送付するようにします。通知を送る時期が年末であれば、喪中として年賀欠礼のはがきを送った方が良いのか迷われる方もいらっしゃると思いますが、逝去されたことも知らない方が多い場合は喪中の連絡ではなく密葬終了の通知を送った方が良いとされています。亡くなったことを通知するのは、故人に関係があった皆さんへのマナーとなりますので密葬終了の通知は必ず送るようにし、後日の本葬及び偲ぶ会が開催されるのかどうか、開催されるならその詳細も一緒に同封します。

密葬の葬儀終了後の通知例

●故人が亡くなったことと葬儀が終了した通知のみの場合

母○○○○儀 かねてから病気療養中でございましたが 去る○月○日○時○分 ○○歳にて 永眠いたしました

勝手ながら 本人の意思により 葬儀は近親者のみにて○月○日に滞りなく相済ませました ご通知が遅れたことを深くお詫び申しあげるとともに ここに生前のご厚誼について深く御礼申しあげます

○○年○月○日 〒○○○-○○○○ ○○県○○市○○町○番地○○                喪主(長男)○○○

●葬儀の終了の通知と本葬の案内

拝啓 皆様にはますます御清祥のこととお慶び申し上げます

父○○○○儀 ○月○日○時○分 ○○(病名)のため

○○歳にて 急逝いたしました

尚、勝手ながら 故人の意思により 去る○月○日密葬義にて滞りなく相済ませました

ご通知が遅れたことを深くお詫び申しあげるとともに

生前賜りました数々の御厚情を感謝致します

就きましては本葬儀を左記の通り執り行いたく存じますので

ご多忙中に恐縮ではございますが

何卒御臨席賜りますよう 謹んでご案内申し上げます

日時 ○月○日  ○○時~○○時

場所 ○○○○斎場

〒○○○-○○○○

○○県○○市○○町○番地○○

【香典や供花を辞退する場合は一言追加で明記します。】

誠に勝手ながら御供花御供物御香典の儀は固くご辞退させて頂きます

○○年○月○日

喪主 ○○○○

●後日、故人を偲ぶ会などが行われる場合の案内

密葬は有名人や交友関係が広い方、企業の社長や社会的影響力がある方が亡くなった場合、葬儀は大規模になりますので、先だって家族や近親者で静かに故人とのお別れをするために密葬を行うという事が多くあります。密葬後に行われる「故人を偲ぶ会」や「お別れ会」は追悼式としての色合いが強い為、あまり宗教的な儀式などは関係なく執り行われます。

「故○○を偲ぶ会(お別れ会)のご案内」

拝啓 皆様にはますます御清祥のこととお慶び申し上げます

さて この度 故 父○○のお別れ会を先により営み 故人を偲びたいと存じます

皆さまご多忙の中 誠に恐れ入りますが 何卒御来臨下さいますよう お願い方々ご案内申し上げます

敬具

日時 ○○年○月○日 ○○時~○○時

会場 ○○ホテル 「○○の間」

尚 当日は平服にてお越しくださいますようお願い申し上げます

【香典や供花を辞退する場合は一言追加で明記します。】

誠に勝手ながら御供花御供物御香典の儀は固くご辞退させて頂きます

香典や供花の有無

一般の葬儀と同じく香典を持参します。ただし、案内状に香典や供花を辞退する記載があれば必要ありません。会費制や参加費として金額が指定されている場合もありますので、その際も香典は不要となります。案内状の内容はしっかりと確認するようにしてください。内容を確認せずに参加してしまうと恥ずかしい思いをしてしまう事にもなりかねません。

香典を持参していく際の相場は本葬やお別れ会などの規模により様々ですが、一般の方のお別れ会などですと相場として10,000円~20,000円が多く包まれているようです。

通知を書く(作成する)時の注意点

縦書きが基本です。 句読点は使わずに文章をわかりやすくしたい場合は、スペースなどで間合いを取って作成します。

このように密葬をしたからと言って故人が生前お世話になった方や知人、友人の方々が、故人が亡くなったことすら知らないという事が無いよう、故人の逝去をお伝えすることはせめてもの心配りです。はがきを出してからの弔問や香典などではがきを送った方々に、「気を使われては相手の方に悪いので・・・」などと心配がある場合は、通知のはがきに香典や供花の辞退をさせていただくことを記載するなどすると良いでしょう記入したにもかかわらず、送られてきた場合などは無理に返したりはせずその場ではいただいて後ほど香典返しをします。密葬は葬儀自体は普通の葬儀と同じですので葬儀自体のマナーは変わりませんが、参列者が異なりますので、故人の逝去や葬儀が行われることを知らない方々へのアフターフォローは故人の為にもしっかりと行うようにしましょう。

スポンサーリンク