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はじめての喪主挨拶 もしもの時に役立つ5つの例文

急な身内の不幸により、はじめての喪主となることとなった場合、戸惑ってしまう事がとても多いかもしれません。お通夜や葬儀の準備もしなければならないし、当日のお通夜や葬儀の際は、参列者の皆さんの前で遺族代表として挨拶をしなければなりません。葬儀社の方の方で色々サポートしてくれることは間違いありませんが、実際に挨拶をするのは喪主本人で、「人前での挨拶などどのように進めたらよいかなどさっぱりわからない」という方へ、ここではどのように喪主としての挨拶文を作成すれば良いか、そしてもしもの時に挨拶の内容を考える際の、必要となる内容など例文を交えてご紹介したいと思います。

喪主が挨拶をする場面

喪主としての挨拶は葬儀の時のみではなく、お通夜から告別式、その後の精進料理が終わるまでに約4回の挨拶を行うことが想定されます。まずは、どのような場面で挨拶が必要となるかを紹介します。

  • お通夜の挨拶
  • お通夜終了の際
  • 通夜振る舞い(お通夜終了後のお食事)
  • 告別式終了・出棺時
  • 仕上げ料理(仕上げ膳)

挨拶を考える際に必要な内容

それぞれ挨拶をする際に、事前に調べておくと挨拶文を考える時に役立つ内容をご紹介します。

  • 故人の氏名
  • 故人と自分(喪主)との関係
  • 弔問・会葬のお礼
  • 生前の様子や生前の故人との親しい付き合いへのお礼
  • 亡くなった時の満年齢
  • 亡くなった年月日
  • おおよその時間
  • 亡くなった原因
  • 遺族への支援のお願い

挨拶文を作成するときに避ける言葉

不幸を繰り返さないようにという事から「重ね言葉」は避けた方が良いとされています。

重ね言葉の例:重ねて、重ね重ね、ますます、いよいよ、再び、再度、引き続き、次々、くり返し、返す返すなど。

場面別挨拶例文

✔通夜終了の挨拶

本日は、お忙しい所故人のためにお通夜のお焼香を賜りまして、誠にありがとうございます。おかげをもちまして、滞りなく通夜を終えることができました。 故人も皆さま方にお越しいただき、さぞ喜んでいることと思います。故人存命中のご厚情に対しまして、心より感謝申し上げます。 なお、明日の葬儀・告別式は○○時より執り行わせていただきますので、 何卒よろしくお願い申し上げます。本日は、本当にありがとうございました。

✔通夜振る舞い前の挨拶

本日はお忙しい中、亡き○○の通夜にお集まり頂きまして、誠にありがとうございます。親しくお付き合いいただいた皆様においでいただきまして、故人も喜んでいる事と思います。故人が生前たまわりましたご厚誼(こうぎ)と、ご厚情(こうじょう)に心より感謝申し上げます。ささやかではございますが、別室に粗宴を用意しております。お時間の許す限り、生前のお話などお聞かせいただければ幸いです。本日はありがとうございました。

 

✔通夜振る舞いのお開き挨拶

本日は急な事にもかかわらず、ご丁寧なお悔やみをいただきありがとうございます。おかげさまで通夜を無事に済ませることができました。多くの皆様にお集まりいただき、故人もさぞ喜んでいることと思います。お話は尽きませんが、夜も更けてまいりましたので、この辺りでお開きにさせていただきたいと思います。なお、葬儀・告別式は、明日の○時より執り行います。何卒よろしくお願い申し上げます。本日は誠にありがとうございました

✔告別式終了・出棺時

告別式挨拶例

本日はご多用にもかかわらず、○○の葬儀並びに告別式にご会葬くださいまして、誠にありがとうございます。故人存命中は、皆様方にひとかたならぬご厚情を賜りまして、心より御礼申し上げます。皆様方にお見送りいただき、さぞかし故人も感謝していることと存じます。

(ここで、故人の経歴・具体的エピソード、亡くなった経緯などを加えます)

なお、残されました私ども家族に対しまして、今後とも亡き ○○同様、ご指導ご厚誼を賜りますようお願い申し上げます。簡単ではございますが、遺族を代表しましてお礼の挨拶とさせていただきます。本日は、誠にありがとうございました。

出棺時挨拶例

ご会葬の皆様、本日は父○○のためにお集まりいただきまして、誠にありがとうございました。おかげさまをもちまして、式もつつがなく終了し、ここに出棺の運びとなりました。生前からご親交いただきました方々にお見送りいただき、故人もさぞ喜んでいることと思います。ここに生前のご厚誼に対し厚くお礼申し上げます。これからは私たち一同、故人の遺志を継ぎ、一層頑張っていくつもりでございます。最後に皆様方のご健康とご多幸をお祈りし、お別れとお礼のご挨拶とさせていただきます。本日は誠にありがとうございました。

✔仕上げ料理(仕上げ膳)

本日は長時間にわたり、ありがとうございました。皆様のお力添えにより告別式を無事終えることが出来ました。改めてお礼申し上げます。ささやかではございますが、酒肴をご用意させていただきましたので、ごゆっくりお召し上がりいただき、故人を偲ぶ話などお聞かせいただければと思います。本日は誠にありがとうございました。

喪主は挨拶の際にメモを見ても良い?

メモを見ながら挨拶する、或いはすべて暗記して挨拶するという事に関し、特に決まりはありません。私の経験上ですと、メモを見ないで挨拶をしている方で立派な挨拶をされたのは、それなりの地位のある方で、人の前で話をするのも慣れた方でした。その他はメモを見ないでだと、あまりの悲しみと緊張に言葉が詰まってしまったり、間違えたり、たくさんの間が出来てしまったりなどがあります。決して悪い事ではありませんが、その場合はメモを見ながらしっかりと挨拶をされている方が良い印象を受けたりしたこともありました。メモを見ながらの挨拶でも失礼には当たりませんし、恥ずかしいこともありませんので、不安な方はメモを見ながらにすることをお勧めします。

最後に

喪主の挨拶として、難しい言い回しや長文にこだわらず、ご自身の言葉で素直に親族や参列者の方々へ感謝の気持ちを述べることが最も大切です。悲しみで言葉が詰まってうまく話せなくなってもゆっくりと丁寧に話をすれば、皆さんへ気持ちは十分伝わります。故人に代わって参列者の方へ感謝の気持ちを述べて差し上げましょう。

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