スポンサーリンク



誰が喪主に? ふさわしい喪主の決め方と手順

自身の家族の中の誰かが亡くなると、さまざまな儀式をほんの1週間程度の時間でこなさなければいけなくなります。ましては突然の事であったりすると、何が何だか分からなくなってしまってもおかしくありません。まずは代表である喪主を決め、喪主の方が先頭に立って様々な事を遺族や親族で話し合いながら決定していく事になります。そんな遺族の代表者にふさわしい喪主の決め方や手順をご紹介したいと思います。

誰が喪主に?

まずはだれがふさわしいかを考え、そこから喪主になる人を考えて行きます。

●故人が生前に決めている人がいるか

生前の故人の遺言書や口頭などでも故人が喪主を望んでいた人がいれば、その人が引き受けることが通常です。そして何より故人の意向を引き継ぐことは、故人への供養ともなります。

●「祭祀継承者」はだれがなるか

この「祭祀継承者」は通常誰がなるかは法的には決まっておりませんので、風習や習慣、家のしきたりなどにより決定されます。故人と一番縁が深い方が一般的です。

※祭祀継承者とは例:仏壇のお世話をしたり、お墓の管理、年忌法要等を主催したりする人のことをいいます。

  • 故人の配偶者(夫や妻)
  • 子供(長男または長女)
  • 親(故人が若年の場合)
  • 兄弟姉妹

●血縁関係から選ぶ

故人の配偶者が高齢もしくは病気などで喪主を務めることが困難な場合、血縁関係の深い方が優先され、話し合いにより喪主となることがあります。喪主を務めることが困難な配偶者を除き、遺族の間柄を血縁関係の深い順に並べると下記のようになります。

  • 長男
  • 次男以降直径の男子
  • 長女
  • 長女以降の直径女子
  • 故人の両親
  • 故人の兄弟姉妹

血縁の順序は上記のようになりますが、故人の子供に男の子供がおらず、女の子供はすでに嫁いでしまっている場合などは一般的に長女が喪主となります。反対に長女は嫁いでおり、次女は独身で故人と同居しているなどの場合は次女が喪主となるケースもあります。現在はそれほど血縁にこだわるケースは少なくなってはいますが、参考にしてみてください。

●故人に血縁関係者がいない場合

故人に血縁関係者がいない場合や、血縁関係者が普段つながりのない遠い親戚や喪主としてふさわしくない方などの場合、故人の生前親しくしていた人や入所していた老人ホーム関係者、葬儀会社の方が喪主を代行することもあります。

 

上記の手順から喪主を決定しますが、遺族や親族の話し合いが普段あまりされていなかった場合などは、ここでしっかりと皆さんで話し合いをします。葬儀には多額のお金もかかりますので、どのように遺族が負担するなども話し合い、納得の上、代表の喪主を決定します。その後、お通夜や葬儀での役割分担などを決めて行くとスムーズに進むでしょう。

喪主の役割

喪主は葬儀の代表者であり、葬儀が終わるまでの間のさまざまな選択事項の最終決定者であります。そのほか弔問客や会葬者への挨拶や遺族や親族それぞれの役割分担を決定したりします。

順番に流れを見て見ましょう。

●儀社の決定と打ち合わせ

合わせて見積もりなどを出してもらいます。(できれば何社かに依頼)

●菩提寺など、お寺などに葬儀の依頼

菩提寺などが無ければ葬儀社と相談

●親戚・関係者への連絡

親戚や故人の勤務先、知人などへ連絡をする

●お通夜・葬儀での役割や係り決め

香典などを受け取る香典係や会計係、受付係、接客係などの係りを決定し、それぞれへお願いします。

●お通夜、葬儀、などの会葬者及び僧侶の対応

喪主の役目は故人に代わり、弔問をうけること。さまざまな会葬者の方々への挨拶や、お通夜、葬儀に迎える僧侶のおもてなしも、大切な役割です。

●挨拶

お通夜、告別式、出棺時など、参列していただいた方々へお礼のあいさつをします。そのほか弔電やお香典をいただいた方などへは別途お礼の手紙(お礼状)などを用意しなければなりません。

●香典返し

香典返しは一般的には四十九日の忌明けに行いますが、当日返しをする葬儀も増えていますので、その内容も遺族と相談し、喪主が決定します。

●各手続き

死亡届や最寄りの市町村での火葬許可証取得、葬儀後には個人の生命保険や銀行など各種手続きも必要です。

●その後の法要についての決定

葬儀後は四十九日や年忌法要などがあります。一般の個人葬の場合は喪主と施主(法要を主催する人)は同一の場合が多いです。施主は仏壇のお世話やお墓の管理ができる人がなりますのでもしも喪主が出来ない場合は別の方が施主を務めます。

最後に

喪主にはやるべきことが非常に多く、決断力も必要となってきます。けれどもすべてを自分一人で行うわけではありませんし、親族のかたや葬儀社の方のアドバイスなども十分にあると思いますので、それほど難しく考える必要はありません。喪主は自身に課せられた義務と考えるととてもつらい仕事となりますが、この義務を故人の為の最後の贈り物と考え、故人に喜んでもらえるイベントを行うと考えると少し気持ちも楽になります。多少のトラブルはどこにでもあることですので、気にせず故人を無事に送り出して差し上げましょう。

スポンサーリンク