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「女性喪主」と「喪主の妻」 正しい服装と身だしなみ7つのマナー

葬儀への参列のみであればある程度のマナーは身につけていると思うけれど、女性喪主や喪主の妻としての経験ははじめてなので、どのような服装にしたらよいか、そしてどのようなことに気を付ければよいのかよくわからない、というかたは多いかもしれません。ここでは、はじめての女性喪主、または喪主の妻として通夜や葬儀の際にどのような服装に気を付ければよいか、そして身だしなみなどに関してのマナーをご紹介したいと思います。

女性喪主や喪主の妻の正しい服装とは?

女性喪主や喪主の妻となると、やはり着物でなければいけないのか?というのが一番に考えることだと思います。そしてどなたも迷われるところだと思いますが、一番はその地域の風習や家のしきたりなどによって変わるということです。基本的には現在は和装、洋装どちらでもよいとされていますが、喪主や親族は正式礼装が基本となります。地方などであると和装が当たり前となっている所もありますし、亡くなった方が喪主の父でその妻(喪主の母)が洋装なのに喪主の妻が和装なのも変ということになります。まずは自分だけの服装を考えるというよりはその遺族の皆さんの統一感を考えて服装を選ぶと配慮のできる女性としてマナーが行き届いているとみていただけるのではないでしょうか。

正式礼装の正喪服って実際にどんな服?

✔和装の場合

女性の場合の正式喪服は、和装であれば黒の五つ紋付き黒羽二重の着物が弔事の正式礼装となります。紋に関しては地域によっても異なりますが、実家の女紋もしくは嫁ぎ先の婚家の家紋が入ります。半襟・足袋は白色で、それ以外の帯や草履、バッグなどの小物は光沢のない黒で統一します。帯留めや髪飾りは使用しません。和装は着替えに時間がかかりますし、次の日の告別式の時までに汚してしまったり、皺になってしまったりすることがないよう、お通夜は洋装の準喪服で、告別式に和装の正喪服にされる女性喪主や喪主の奥様も多くなっています。

洋装の場合

洋装の女性の正式喪服は

肌の露出が少ない、黒のアフタヌーンドレス(スカート丈はひざ下からくるぶしまでの間の長さ。長袖もしくは七分丈の袖で、襟ぐりは浅いまたはローブ・モンタントと呼ばれる高い立ち襟のワンピース型の衣服)または黒無地のひざ下丈のワンピースやスーツ、アンサンブルなどの喪服を着用します。色は光沢のない、黒一色で黒の中でも色が濃い印象の黒無地、または綾織りのもので、出来るだけ肌の露出の少ないものを選びます。正式喪服は、肌の露出が少ないほど格式が高いとされています。夏であっても袖の長さは七分丈以上、出来れば長袖で上着などは脱がずに着用したままでいましょう。

✔髪型

ロングヘアーは耳よりも低い位置できちんとまとめます。髪飾りなどは出来るだけしないようにしますが、黒一色で光沢などのないリボンやバレット等でしたらマナー違反にはなりません。ショートヘアーの場合も綺麗に整え清潔感のあるセットにしましょう。

✔メイク

ノーメイクは葬儀の代表として失礼にあたりますので、必ず薄化粧(ナチュラルメイク)はするようにしてください。派手なメイクはせず、美しく品の良いメイクを心がけるとよいでしょう。

✔アクセサリー

アフタヌーンドレスを着用の場合はヨーロッパスタイルのトーク帽(海外での葬儀や皇室の方の葬儀で見かけたりする、頭に乗せるように被る、つばのない帽子)をかぶったり、黒の手袋をセットで用意したりします。ネックレスは一連のものを身につけること。二連以上となると、不幸が重なるイメージとなり好まれません。ネックレス、イヤリング共に、華美になりすぎない小ぶりなホワイトもしくはブラックパールが基本となります。最近ではオニキスなどをつける方もいるようです。指輪は結婚指輪のみ、時計装飾などが派手なものは身に付けないことがマナーです。

✔バッグ

バッグや靴は黒一色で金具や光沢のないもの、布製が正式となります。ストッキングはタイツなどの厚いものはカジュアルな印象となりますのではかずに、一般的な黒のストッキングをはきます。

✔靴

靴はピンヒールやフラットシューズは履かず、一般的な3センチほどの高さの黒一色のパンプスを選びます。ここでも光沢のあるものはマナー違反です。遺族はお礼のあいさつをする機会が多く、足元が目立ちますので気を抜かないようにしてくださいね。

最後に、

喪主は遺族の代表としてお通夜、葬儀を主催します。たくさんの参列者の方の弔問を受けるという立場ですので、参列者の方への礼を尽くすために格式の高いものを着用し、そして故人を送り出すのにふさわしい装いで故人の最後をお見送りするようにしましょう。

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