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年賀状を書いた後に忌中・喪中となった場合の対処法【寒中見舞い例文付き】

年末に身内に不幸があり、年越しを忌中・喪中期間として迎えなければならなくなった場合や、故人の死をまだ知らない方から頂いてしまった年賀状、または自分が知人や友人に出そうとして書いた年賀状を出すことが出来なくなってしまった場合、どうしたらよいのかわからなくなってしまうという方はいらっしゃるのではないでしょうか。ここでは、年末年始に忌中や喪中を迎えることになってしまった方へ、すでに書いてしまった年賀状の対処の仕方や故人が亡くなったことを知らない方から送られてきた年賀状に対し、どのように対応したらよいかや、喪中はがきまたは寒中見舞いの出し方、例文などに関してのマナーなどをまとめてご紹介したいと思います。

喪中や忌中に関して

●忌中期間とは?

忌中期間とは、身内が亡くなってから四十九日間(神道では五十日間)は喪に服する期間とされ、忌中といわれています。身内が亡くなった際に、喪に服し、死の穢れ(けがれ)から避ける期間の事を「忌中」といいます。昔は忌中の期間、その身内は家で喪服を着て忌明けが訪れるまで一切の外出や祝辞、慶事などを控え他の人と交流をしない期間とされていました。宗教や宗派により若干の違いがありますが、通常の忌中期間は四十九日法要が明ける忌明けまでとされます。

●喪中期間とは?

現在では忌中を含めた1年間を喪中とするとことが一般的です(必ずしもこの期間という決まりはありません)。父母、子や配偶者などのごく親しい関係でも一年間とするのが一般的になっています。そして実際にはっきりとした決まりの期間があるわけではないため、簡略化することも多くなってきているのが現状です。自分自身がすでに十分に故人のために喪に服したという事であれば忌中期間以降は通常通りの生活をされる方もいますし、まだまだ悲しくて通常の生活に戻るのもままならないという事であれば引き続き喪に服します。現在の喪中期間は、ある一定の期間、自発的に喪に服すこととされており、1年を目安に普段の生活に戻れるようにしていくという考えから来ています。

●忌中・喪中は何親等までに不幸があった場合?

一般的には二親等までに親族に不幸があった場合、忌中や喪中の期間は喪に服します。「喪中はがき」などを出す場合も同じ二親等までまでの親族に不幸があった場合に出すことが一般的となっています。喪中はがきを出す時期は、相手の方の年賀状準備にもかかわってきますので、出来れば11月中旬から12月初旬には届くように出すと良いでしょう。通常郵便局では、12月15日頃より年賀状の受付を開始するためです。

年末に忌中・喪中となってしまった場合の年賀状はどうすれば良い?

●書いてしまった年賀状の対処法

年末に身内に不幸が出てしまった場合、すでに年賀状を書き終えて出すばかりとしていた。または既にポストに投函してしまったという方もいらっしゃるかもしれません。その場合、まだ年賀状を出していなければ、郵便局へ書いてしまっている年賀状を持って行き、突然の不幸で喪中となったため年賀状を出すことが出来なくなったことを伝えると無料で切手や通常のはがきと交換してもらう事が出来ます。

すでに年賀状を出してしまった方は出してすぐであれば郵便局に「取り戻し請求」をすると言う手段もありますが、手数料もかかりますし、すでに各局へ配達されてしまっている場合は取戻しが難しい場合もあります。その際は1月8日(松の内を過ぎて)から、立春前の2月3日頃まで、または四十九日が終わってから「寒中見舞い」として年賀状を出してしまったお詫びと年末に身内に不幸があったことをお知らせします。

 

●喪中であることを知らない相手から年賀状が届いた場合

自分の知人や友人で身内の不幸を知らない相手から年賀状が届いてしまった場合は、四十九日を過ぎてから立春前の2月3日頃までに「寒中見舞い」で身内に不幸があったことと、連絡が遅くなってしまったことのお詫びなどをお知らせします。

●故人の知人や友人など身内に不幸があったことを知らない方より年賀状が届いた場合

身内に不幸があったたことを知らない相手から年賀状が届いてしまった場合に関しても四十九日を過ぎてから立春前の2月3日頃までに「寒中見舞い」を送ります。「寒中見舞い」では、差出人(通常葬儀で喪主をつためた人)の氏名、故人との続柄、故人の氏名、亡くなった日、亡くなった年齢、などを記載してお知らせします。

●喪中はがきや寒中見舞いを出す際は切手にも注意

新年の時期は郵便局でもおめでたい切手が用意されていることがありますので、弔事用の切手を使う事を必ず申し出るようにします。

喪中であることを知らなかった方へ送る「寒中見舞い」の例文

【例文1】

寒中お見舞い申し上げます

先日はご丁寧なお年始状をいただきありがとうございました

昨年十二月に○○(故人との続柄)が他界しましたため

年頭のご挨拶を控えさせていただきました

ご通知が送れましたことお詫び申し上げます

本年も変わらぬお付き合いのほど 心よりお願い申し上げます。

○○○○年 一月

【例文2】

寒中お見舞い申し上げます。冷たい風が身に染みる今日この頃 いかがお過ごしですか

先日は丁寧なお年始上状をいただきまして 誠にありがとうございます

昨年十二月に○○(故人との続柄)が急逝いたしましたため

年始の挨拶は控えさせていただきました ご通知が遅れてしまった失礼をお許しください

風邪なども流行っておりますのでどうぞお体を大切になさってください

本年も変わらぬお付き合いのほどよろしくお願いします

○○○○年 一月

故人の知人や友人など不幸があったことを知らない方へ送る例文

【例文1】

寒中お見舞い申し上げます

先日はご丁寧な年頭のご挨拶を頂戴し、誠にありがとうございます

昨年十二月○日に○(故人との続柄)○○(故人の名前)が ○歳にて急逝いたしました

ご通知が遅れましたことを深くお詫び申し上げます

父が生前に賜りましたご厚情に深謝いたしますとともに

皆様の一層のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます

○○○○年 一月

【例文2】

寒中お見舞い申し上げます
ご丁寧なお年始状をいただきありがとうございました
かねてから病気療養中であった○(故人との続柄)○○(故人の名前)は

昨年十二月に永眠し 年頭のご挨拶を控えさせていただきました
ご通知が遅れましたことを深くお詫び申し上げます

故人が生前に賜りましたご厚情に深く感謝するとともに、

皆様のご健康とご多幸をお祈り申し上げます

○○○○年 一月

最後に

年末に突然不幸があることは誰にも予想がつかないものです。もしも予想がついていたとしても喪中はがきを事前に用意しておくなんていうことはする必要ありません。そして悲しみが深くそれどころではない時に無理して喪中はがきを用意する必要もありません。そのような時は、49日を過ぎてから寒中見舞いなどで対応すれば問題ありません。この記事がそのような方々の参考になれば幸いです。

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