スポンサーリンク



遠くて行けないけれど「入院見舞い」をしたいときの手紙の文例と書き方のマナー

親戚や友人が入院したと聞いたけれど、今は遠くに住んでいてお見舞いに行くことが出来ない…。または相手の病状が思わしくなく、面会することが難しい・・・。そんな時でも、お見舞いして励ましたいという気持ちがある方は多いのではないでしょうか。遠くてお見舞いに行くことができないけれど、入院見舞いの励ましの気持ちを相手に伝えたい場合、入院している方の自宅や実家へお見舞いの品に手紙を添えて郵送することも可能です。ここでは、そんな大切な人や日頃お世話になっている方が入院したときの入院見舞いの気持ちを手紙にして贈る際の文例や書き方のマナーなどをご紹介したいと思います。

入院見舞いを郵送にする場合

入院している相手とすぐに面会が出来ない状態であったり、自分が遠方ですぐに駆け付けることが出来ない場合は郵送という手段も考えられます。その場合は手紙のみではなく、お見舞い金やお見舞いの品と一緒に手紙を添えて贈るということが望ましいといえます。

●現金を手紙と一緒に贈る

会社の方や友人の場合、自分が直接お見舞いに行かず現金を送るということになると失礼にあたる場合もあります。現金を送る場合は親戚など親密関係にあり、お互いに助け合うなどの事情が通じている場合、現金書留などで御見舞金として送ります。その場合は市販の紅白結び切りの水引が印刷してある祝儀袋または白封筒に「御見舞」、「祈御全快」などの表書きで用意した祝儀袋とお見舞いの手紙を一緒に看病をされているご家族の元へ送ります。出来ればご家族には連絡を事前にとり、お見舞い金を郵送するということを伝えるようにします。その際にはご家族にも労いの言葉をかけることを忘れないでください。

●お見舞いの品を手紙と一緒に贈る

一般的にお見舞いの品はお菓子や飲料など病院で食べたりすることができるものを贈りますが、病状によっては食べたりすることが出来ない場合もあります。そのような詳しい事情が分からないときは、看病されているご家族などに連絡を取り、事前にどのような物であれば大丈夫かを確認してから贈る手配をされることをお勧めします。商品を購入する前に事前にお見舞いの手紙を用意し、購入先で一緒に品物と同封してもらうようにお願いすると良いですね。購入先のお店によっては手紙を同封できないところもあるかもしれませんので、その際はお店で用意してあるメッセージカードを用いたり、別送で手紙を送り「お見舞いの品を別送で送ります」ということを書いておくと丁寧です。

お見舞いの手紙を書く時のマナー

●季節の挨拶など通常の手紙のような挨拶はいりません

一般的な手紙の書き方は、用件の前に時候の挨拶から始まり自分の近況などを書きますが、入院している方への手紙の場合は相手の名前を書いて改行をしてから、いきなり用件から入ります。余り長々と書いてしまうと相手が疲れて読めない場合もありますので、お見舞いの言葉や相手を励ます言葉のみで構いません。簡素に伝えたいことを手紙にしましょう。

●忌み言葉を使わない

入院のお見舞いの手紙などでは「忌み言葉」は使いません。苦しみや再び病気になるようなことを連想させる忌み言葉を使う事はマナー違反になります。「苦しむ」、「たびたび」、「再び」、「衰える」、「くれぐれも」、「たびたび」、「戻る」などは忌み言葉となるので注意しましょう。

●病状などを必要に訊ねない

お見舞いの手紙の中で必要に相手の病状などを訊ねないようにし、相手がプレッシャーに感じるような内容にならないようにしましょう。休んでいる職場の事などもそれにあたりますので、あまり触れないようにします。相手の方の病状があまり良くない場合などは、看病をされているご家族あてに送り、入院しているご本人が良くなることを心から願っている事や労う言葉と看病されているご家族をいたわる言葉も忘れずに添えて手紙を書きます。

また先方の病状や経過が思わしくないようであれば、お見舞いはご家族宛に送ります。病気を患っている本人を労う言葉はもちろん、看病しているご家族をいたわる言葉を添えてあげましょう。

●その他

英語の手紙などで使う「P.S」や日本語の手紙でも使う「追伸」など最後につけ足してメッセージを書くということは、悪いことが重なるという解釈につながる為、入院見舞いの手紙では使わないように気を使いましょう。その他は、同情のニュアンスが入っている文面、「頑張って」などという他人行儀な言葉、ほかの病気やケガなどと比較する手紙の内容などにならないよう気配りが必要です。

ここからは一般的な実際の手紙の例文をご紹介します。

親戚へのお見舞いの手紙

急啓  ○○様が入院されたと今朝母より聞きました。何分遠方のため、すぐに駆け付けることが出来ないので通り急ぎ筆をとっています。幸い大きな病気ではないとの事、日頃の疲れがきっとたまっていたのですね。しっかり静養して、早くいつもの元気が戻ることを心よりお祈りしています。近いうちに病院へ伺いたいと思っておりますが、まずは取り急ぎ○○様の好きなお菓子をお送りします。次回伺う時までに何が必要なものがあればご遠慮なくお申し付けくださいね。誠に失礼ながら、取り急ぎ書中をもちましてお見舞いを申し上げます。 不一 20●●年●月●日 ○○ ○○(送り主氏名)

友人へのお見舞いの手紙

○○さんへ 先日入院されたと伺い、とても驚いています。ご自宅に連絡したところ、検査の前との事でしたので伺ってもご迷惑になると思い、お手紙にてお見舞い申し上げます。その後、体調の方はいかがですか? これを良い機会と思い、十分にお休みし、体調を元に戻すことに専念してくださいね。すぐにでもお見舞いに伺いたいところですが、落ち着かれてから、折をみておうかがいすることにします。一日も早く回復されることを心よりお祈りしています。 まずはお手紙にてお見舞い申し上げます。20●●年●月●日 ○○ ○○(送り主氏名)

 

会社の上司へのお見舞いの手

○○ 部長 突然のご入院に驚いています。日頃、誰よりも元気な○○部長なので、入院生活は何かとご不自由もあろうかとお察しいたしますが、この機会に十分にご静養され一日も早く回復されますよう、職場一同心より祈っています。あらためて、近いうちにお見舞いに伺わせていただきますが、まずは書中にてお見舞い申し上げます。

20●●年●月●日 ○○(会社名)職場一同

最後に

お見舞いの手紙の内容は病状や相手などにより全く違ったものになることがほとんどですので、まずは書き方のマナーをしっかりと把握したうえで入院されている方の症状や病状に合った内容でお見舞いの手紙を書かれることをお勧めします。

スポンサーリンク