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【ひな祭り】お雛様を飾る日&しまう日、お供え物とお祝い膳の”中身”

女の子が生まれて初めてのひな祭り、初節句となるけれど、どんな準備をしたらよいのか、どのように過ごせばよいか自分も子供の時にお祝いしてきたはずなのにさっぱりわからない…。 なんていう方は意外と多いのですが、やはり自分の娘のお祝いはしっかりとしてあげたいと思う気持ちは皆さん同じです。ここでは、はじめてひな祭りを迎える娘さんのために、いつお雛様を飾ると良いか、そしてお供え物やお祝い膳にはどのようなものがおすすめなのかなど、お供え物やお料理に関してと、お雛様をしまう時期など知っているようで知らなかったという「ひな祭り」に関してご紹介したいと思います。

初節句とは

女の子が生まれて初めての「ひな祭り・初節句」は子どもの健やかな成長と幸せを願う大切なお祭りです。一般的には初節句の時は、家族と双方の両親(赤ちゃんの祖父母)、お祝いを頂いた親戚や友人を招いて、お供えをし、祝い膳などでお祝いをします。

初節句の準備

まずは主役のお雛様を飾ることとなりますが、初節句という事もありお雛様を購入しなければなりません。昔から母方の両親から贈られることが習わしでしたが、現在は両家のご両親が相談して、折半で送られるという事が多くなっているようです。

●お雛様を飾る日はいつ?決まりはあるの?

お雛様を飾る日に関しては特に決まりはないものの、昔から節分の日の翌日にあたる2月4日頃から2月の中旬にかけて飾るのが良いとされています。なぜ節分の翌日からなのかというと、節分で豆まきをして厄を払った後に飾るのが良いなどとの言い伝えがあります。そのほか、昔から、農耕の準備をはじめる目安として温かくなって来て雪や氷が溶けて水になるとされる「雨水(うすい)」の日(毎年2月19日頃)などが良いと言われます。決まりではないのですが、飾ってはいけない日「飾らない方が良い日」があるのをご存知ですか?それは3月3日の本節句の前日、3月2日です。実はひな祭りは本来、1日だけではなく3月2日 宵絶句、3月3日 本節句、3月4日 送り節句という三日間の「ひな祭り」の日が設けられていたのです。本節句の前の日はすでにひな祭りは始まっているという事と、本節句の前日にお雛様を飾るのは「一夜飾り」とも言われ、お葬式の時の「一夜飾り」と同じ印象となってしまい縁起が悪いとされています。

早めに用意するのが一番ですが、初めてのお雛様って慎重に選びたいですよね。お雛様は手作りの事が多いので新作が人形展に並ぶ11月12月頃、一番数が豊富だそうです。年が明けてギリギリに購入しようとしてお雛様までに間に合わなかったなんて言う事は無いようにしたいですね。

ひな祭りでの「お供え」と「お祝い膳

ひな祭りには地方や風習などにより違いがありますが、内容が決まった縁起の良いとされるお食事「お祝い膳」やお供え物がありますので、一般的なものとその意味をご紹介します。

●ちらし寿司

ちらし寿司はお雛様のメイン料理ですね。ちらし寿司自体が縁起が良いものなのかと思ったら、実は中に入っている「具」が縁起が良いものばかりなのです。何が縁起が良いかと言いますと、海老(長生きしますように)、れんこん(先の事まで見通しがききますように)、豆(健康で豆に働けますように)などという想いが込められた食材を使い、最後ににんじんや三つ葉、卵などで春の華やかな彩りを出して、ひな祭りの定番料理となりました。

蛤(はまぐり)のお吸い物

蛤は同じ殻が二つとなく、貝殻がぴったりと合うものは一組しかないので、女性の貞操を象徴し、生涯一人の人と添い遂げられますようにという願いが込められた良縁の、縁起が良いものとされています。

 

●白酒・甘酒

元々は中国で桃の花びらを浮かべた清酒「桃花酒」から来ています。桃は邪気を払い長寿にも効果があるといわれ、日本でもこの「桃花酒」は飲まれていましたが、江戸時代になって白酒が造られるようになってからはこちらの方が日本人の皆さんに大人気で長寿にも効果があると言われたことからひな祭りの際には白酒を飲むことが一般的になったようです。とても甘くて飲みやすいですが、れっきとしたお酒にあたりますので、お子さんには飲ませないようにしてくださいね。甘酒に関しては子供でも飲めるものと、酒麹を使って作る大人の甘酒2種類あります。甘酒は昔から滋養のある飲み物としてひな祭りだけでなく普段から親しまれていた飲み物です。

●菱餅

菱餅といえば菱形の緑と白、ピンクのお餅を三段に重ねてある、ひな祭りでは必ずといってよいほどの必需品。三食のお餅にはそれぞれ意味が込められています。

緑:母子草・よもぎ、で作ったお餅。健康や長寿を表します。

白:この白い色が清浄、残雪を表します。菱の実を使う事から長寿をあらわすとも言われます。

ピンク(赤):くちなしの実で色を付けるため、厄を祓い、魔除け、を表します。

●雛あられ

雛あられは元々、貴族階級の娘たちがひな人形を川辺や野原に持って行って春の景色を見せてあげたという「雛の国見せ」という風習から来ていて、雛あられはその時に食べた食べる物だとされています。昔の製法は、この「雛あられ」は菱餅を細かく切って揚げたものなので、いわれは菱餅と同じです。ひな人形への「ご馳走」としてお供えするとも言われています。

●桃の花

昔の中国の陰暦での3月3日(新暦の4月上旬頃)は上巳の節句です。梅の花が終わり、ちょうど桃の花が咲く時期でもあります。春の訪れも感じさせる桃の花は上巳の節句に飾られるようになりました。現在の3月3日のひな祭りですとまだ咲いていないので、桃の花のお飾り(造花)などを飾る方も多いです。

 

●その他

お祝い膳には旬の野菜やてんぷら、鯛などをお膳に並べてみんなでお祝いをする際にお雛様の前にもお供えします。皆さんの食事が終わる頃にお下げして皆さんで頂くと良いです。

初めての女の子の初節句を祝いながら御馳走をみんなでいただいてお子さんのこれからの成長がさらに健やかで幸せになるようお祈りしましょう。

 

お祝いをいただいたら

祖父母や親戚などをお祝いの席に招待して、その方たちよりいただいたお祝いには、一般的にお返しは不要とされています。招待していなかった親戚や友人からお祝いをいただいた場合は内祝いとしてお嬢さんのお名前で一週間以内位にお返しをします。赤ちゃんのお祝いの時の写真をつけて贈るのも成長ぶりがわかって喜ばれることでしょう。

 

お雛様をしまう日

そして昔からお雛様をしまう日は”3月3日のお雛様が終わってからできるだけ早くしまいましょう”、”そうしなければお嫁に行きそびれますよ”と言われて育ちましたが、実は3月3日はまだお雛様は終わってないのです! 実際は3月4日にお雛様にまた来年会いましょうとお別れを告げひな祭りは終わるという事だったのです。ですので、お雛様をしまう日は3月4日以降のお天気の良い日にできるだけ早くしまうようにすると良いでしょう。お嫁に行きそびれるというのは子供に”かたづけをしっかりしないとお嫁にいけませんよ“という事から変化して今に至っているようです。

 

最後に

本来は3月3日がひな祭りですが、皆さんのご都合によっては前の日の3月2日の「宵節句」などにお招きしてお祝いするのもよいと思います。お料理を皆さんで囲んでお子さんの生まれた時のエピソードや写真などを見ながら楽しく過ごすことがこの「ひな祭り」の一番素敵な所ですね。

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