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失敗しないお供えのお菓子の選び方

法法事やお此岸、お盆などの際にお供えとして持って行くお菓子や自宅の仏壇にお供えするお菓子。何となくいつも同じものになってしまったりしていませんか?実家や親戚だからといっていつも同じものをお供えしたり、持って行くのもよくない気がするけれど、ついつい無難なものを選んでしまったりすることってありますよね。ここでは、いつもマンネリにならないようにしたいという方や、どのようなお供えのお菓子を選べばよいのか悩んでしまうという方に、お供えにはどのようなお菓子が喜ばれるか、そしてどのようなお菓子がお供えに適しているかなどをポイントを押さえてご紹介したいと思います。

お供えのお菓子とは?

お供えとは地域や風習などにより多少の違いはありますが、宗教儀礼における供養行為のために「仏様やご先祖様を敬い、おもてなしをするために捧げるもの」をさします。ここではお菓子としていますが、通常仏壇へのお供えは五供(ごくう)が基本となりますが、お供えのお菓子とは誰かが家に遊びに来た際などにいただいたお菓子などをまず仏壇に捧げ仏様やご先祖様におもてなしをしてから家族の皆さんで召し上がるものと考えていただくとわかりやすいでしょう。

お供えのお菓子を選ぶときのポイント

●選ぶ時の注意点

お盆やお彼岸などは,基本的に、その期間中はお供えを仏壇に置いたままにしておく家庭も多いので、そんな時は出来るだけ常温で日持ちするものを選びます。法事などお寺やセレモニーホールなどへのお供え物である場合は法事が終わった後に、集まったお供え物を分けて持ち帰っていただくなどの地域や風習があるところもありますので、出来るだけ小分けの袋や包みに入っている物を選んでお供えするようにします。

●喜んでもらえるお供えのお菓子選び方

・故人の好物など

故人の方の好きだったお菓子などがあればそれを探して持って行くと家族の方が喜ばれます。

・相手の家族構成などに合う品

訪問するご家族の中に年配の方がいる場合は、その方の好みに合いそうなものを選ぶと良いです。お年寄りがいらっしゃるお宅に固いおせんべいなどを持って行くと、年配者の方が食べれなかったりする場合があるので少し気を使うと良いと思います。もしも電話などで聞けるような仲であれば、祖父母の方などは甘いものは食べるか、もしくは好きなものを確認してからお供え物を選ぶようにすると丁寧だと思います。子供などがいるご家庭であれば子供が喜びそうな焼き菓子やゼリーなどもお勧めです。

●季節のお供えお菓子

お供えのお菓子は季節や時期、特別な節句の日などにより様々なものがお供えできます。お仏壇家のお供えを意識すると、私たちの意識も自然と四季などを感じる食べ物に趣向が向いたりするのでこれを機に旬な食べ物やお菓子をご自身でも楽しまれるのはいかがでしょう。日本には五節句という季節の行事があり、その時には季節を感じられるお供え物して、無病息災は不老長寿を願ったりします。

五節句(ごせっく)(節句には漢名と和名があります)

・1月7日

人日(じんじつ)の節句: 和名「七草の節句」皆さんも良く知っている「七草粥」を食べて一年の無病息災を願う日でお正月で飲みすぎ、食べすぎた胃を休めるため食べるとも言われています。

 

・3月3日 

上巳(じょうし)の節句: 和名「桃の節句」でお雛様の日で女の子の誕生と成長を祝う日です。桜餅や菱餅、アラレ等をお供えしてはいかがでしょう。ひな祭りケーキなども食べる前にお仏壇の前においてお参りして差し上げるのも良いかもしれません。(お参りが終わったら、すぐに下げて頂きましょうね)

・5月5日 

端午(たんご)の節句: 和名「菖蒲(しょうぶ)の節句」。子供の日です。男の子の成長と誕生を祝う日です。ちまきや柏餅をお供えしてはいかがでしょう。お友達との話の中で関西の人ははちまき、関東では柏餅と食べるという意見に分かれました。地方によって様々ですね。

・7月7日 

七夕(しちせき)の節句: 和名「七夕(たなばた)」。笹の短冊に願いを込めて飾ると願いが叶うと言われています。またこの日にそうめんを食べて、織姫のように裁縫がうまくなることを願うという説もあります。中国から伝わった索餅(さくべい)という小麦粉と米粉を練り上げ、縄状の形にしたお菓子をお供えする風習が残っている所もあります。

・9月9日 

重陽(ちょうよう)の節句: 和名「菊の節句」この日に菊を食べたり菊酒を飲んで不老長寿や繁栄を願います。この時期、和菓子屋さんでは素敵な職人技を感じさせる菊や栗の形をした生菓子が販売されていたりしますので仏様にも季節を感じていただくのも良いかもしれません。

「春分の日」、「秋分の日」を中日として前後3日を合わせた7日間

お彼岸:

お彼岸は春と秋の二回ありますがおはぎ(御萩)や牡丹餅(牡丹餅が皆さんの人気ですね。今ではとてもマイナーなお菓子と認識されている落雁(らくがん)もこの時期にお供えします。実はこの落雁、日本三大銘菓なんですよ。

8月13日~15日(地方により様々ですが全国的に見て一般的にお盆とする日を記載してます)

お盆:

お盆にはデパートやスーパー、和菓子屋さんなどで「お供え菓子」というようにセットになって落雁やゼリーを花や果物に見立てて作ったセットのものが売っていたりしますね。自分の家のお仏壇のサイズに合うものをお供えすると季節感が出て、ご先祖さまや故人の御霊が帰ってきても喜んでいただけると思います。

お菓子をお供えするときの基本

お供えの基本は食べられる状態でお供えする事ですが、お菓子の場合、法事などのように親戚やお客様からお菓子をのし付きでいただいたときは包装のまま期間中お供えしておくことが多いようです。ただ、必ずしもそうしなければいけないわけではなく、お盆やお彼岸の時はお供え物を欠かさないようにすることがメインですので、期間中でも何点かは下げて皆さんで召し上がっても問題ありません。

重要な事は皆さんでいただく時に、一番初めに仏様に食べれる状態でお供えしましょう。お菓子であれば包みをとって、小皿などに入れてお供えすると良いですね。お線香も一緒に焚き、仏様に日頃の感謝の気持ちを込めてお供えします。

お供えする時間ですが、お参りしてから数時間おいても良いですし、お参りしたあとすぐにお下げして頂いても大丈夫です。私はすぐに固くなってしまったりするものは家族で食べている時間はお供えしておき、自分たちが食べ終わった後にお供えした仏様のものをお下げして、また家族の誰かが食べています。

最後に

仏様は家族の一員です。そのように思ってお供え物のお菓子を選ぶとお供えすることを忘れたり、下げるのを忘れたりすることもなくなります。日々の感謝の気持ちを仏様に伝えることで、日頃の行いも自然と良くなり仏様がお慈悲をお返しくださることもあるかもしれません。

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