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餞別のお札の向きってどうすればよい?【袋や表書きの選び方】

友人の引っ越しや親戚の旅行、職場の仲間が異動や退職をするときなどに渡す「餞別」。人とのつながりが増えると渡す機会も増えてくるかもしれません。そんな時にどのように餞別を渡せばよいのか、そして餞別の用意の仕方など、どのようにしたらよいかわからない、誰かに聞くのはちょっと恥ずかしいという方は意外と多いのではないでしょうか。ここでは、餞別を用意する際に疑問に思う餞別を入れる袋の選び方や表書き、お札の向きなど意外と知らない、けれど知らないと恥ずかしい思いをしてしまうことになりかねない餞別のマナーをご紹介したいと思います。

餞別とは?

餞別とは、今までお世話になった方との別れの際、新しい門出の際に金品や品物を贈ることをいいます。餞別の「餞」は「はなむけ」と読むことができ、昔旅に出る人の道中の安全を祈って、馬の鼻を目的地に向けて見送る「馬の鼻向け」という言葉や習慣がありました。そしてそれに餞(はなむけ)という言葉をあてて「餞別(せんべつ)」という言葉、意味になったという説があります。現在では遠くに旅立つ人や、引っ越し、職場での移動・退職など新しい門出を祝って贈るというニュアンスが多くなってるようですね。

餞別を入れる袋ははどのように選ぶ?

餞別を入れる袋は一般的には「祝儀袋(のし袋)」を使うのがマナーですが、孫や親戚が留学に行く、などの比較的自分とのつながりが近い方へはあまりかしこまらずに「白い封筒」や「ポチ袋」のようなものに入れて渡すこともあります。職場関係などの餞別の際は「祝儀袋」を使うとより丁寧で相手の方にも皆さんの気持ちが伝わりやすくなるでしょう。餞別で使う祝儀袋は、熨斗付きの紅白の水引のある祝儀袋を選びます。水引の結び方は、「蝶結び」のものは一般的な餞別に使い(転職、退職、留学、旅行)、結婚退職や新婚旅行への餞別は一度限りという気持ちを込めて「結び切り」の祝儀袋」使うようにします。

●餞別の祝儀袋の表書き

定年退職:「祝定年御退職」「御礼」

退職:「御礼」「おはなむけ」

転勤、移動:「御餞別」「おはなむけ」、「御礼」

結婚退職:「御結婚御祝」「祝御結婚」

目上の方に渡す場合:「おはなむけ」

餞別を入れる時のお札の向きは?

●餞別で包むお札は新札にした方が良い?

餞別に贈る現金はかなり前から用意するというよりも、近くなってからまたは当日に集めて贈るなどということもあるかもしれません。そんな時に集まったお金がヨレヨレだったりした場合、これでは失礼にあたるので「どうにかしなければ」と考えるのが通常ですね。これは忙しい方にとっては微妙に気になることだと思いますが、退職や転勤などの餞別で現金を包む場合、必ずしも「新札」にしなければならないという決まりはありません。しかし、これからの前途や門出をお祝いするための餞別ですので、できれば新札がよいでしょう。どうしても新札が用意できない場合、出来るだけきれいなお札を選んで包むようにするなどちょっとしたアレンジをしてみると良いかもしれません。会社で集めた場合などは、経理の方にお願いして新札または綺麗なお札に取り換えてもらったりするという手もあります。

●祝儀袋へのお札の入れ方

祝儀袋の場合、通常外の包みの他に中袋といわれる一般の封筒のような上部に開口部がある封筒が入っていることが多いです。中袋がある場合、お札は中袋に入れて包むようにします。中袋へのお札の入れ方は、ご祝儀袋の中袋の表(金額を書く面)とお札の表(肖像画がある方)を同じ面にして、お金を出したときに肖像画が初めに出てくるようにします。もしも違う金額の札がある場合には、手前に金額の大きなお札を置くと良いといわれています。

お札の表:肖像画(人物)が描かれている方

裏:肖像画(人物)が描かれていない方

※中袋とは:中袋とは、お祝い金を相手に贈るときに中身が分からないようにするためのものです。封筒になっていないもので、お金を包むタイプの中包みのタイプもありますので、その際は折ってあった通りに開いてお金を入れてから同じように戻すようにします。

●中袋の書き方

中袋の書き方は、中袋表面の表中央に縦書きで金額(漢字の旧字体もしくは新字体で)を書きます。住所氏名は裏面中央より左側に住所、さらに左下側にフルネームを縦書きで記載するのが一般的です。会社などで連名(4名以上)で贈る場合は代表者の氏名と住所(会社の住所や部署など)その横に「外一同」と記入し、別途奉書紙などにそれぞれの氏名を地位の高い順に右川から記載していきます。上下の関係がない場合は五十音順に右側から左に順に記載していくと良いでしょう。

最後に

今までお世話になったり、共に仕事を頑張ってきた仲間へ贈る餞別なので、細かいようですが出来る限りマナーはしっかりとして、気持ちの良く新たな人生への一歩を踏み出していただけるような餞別にしてみてください。

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