自分の子供や甥っ子、姪っ子、孫などが修学旅行へ行くときに餞別をあげたいと思うけれど、どのくらいあげたらよいのかわからない・・・。という方は多いのではないでしょうか。ここでは、大好きな身内の子供へあげる餞別に関して、学年別や自分との関係別に、一般的な餞別の相場をご紹介したいと思います。可愛い子供、姪や甥、孫などに餞別を渡す際のご参考にされてみてはいかがでしょう。
そもそも餞別とは?
もともと餞別とは、今までお世話になった方との別れの際や、旅立つ人への新しい門出の際に金品や品物を贈ることをいいます。餞別の「餞」は「はなむけ」と読むことができ、昔旅に出る人の道中の安全を祈って、馬の鼻を目的地に向けて見送る習慣があった事などから「馬の鼻向け」という言葉の鼻向け(はなむけ)に餞(はなむけ)という言葉をあてて別れの際に相手を応援する意味を込めて「餞別(せんべつ)」という言葉・意味になり、新しい門出を祝って贈る金品や品物のことをいうようになりました。現在では一般的に会社の退職や転職、海外赴任などされる方へお世話になったお礼や、新しい場所でも頑張ってくださいというような「はなむけ」として贈ることが多くなっています。修学旅行の餞別は今では昔の長旅の別れのようなものとは異なり、どちらかというと旅行に対する安全と、旅を十分楽しんできてくださいね、というお小遣い的なニュアンスが正しいかもしれません。
自分の子供に修学旅行の餞別を渡す場合
自分の子供の場合、小学校、中学校、高校とどの学年でも大体学校でお小遣いの金額は決まっていることが多いので、その金額を親が子供へ渡すということは一般的です。したがって餞別というものはないといってもよいかもしれません。高校生くらいになると金額は大体このくらいの金額でとはっきり決まっていないこともあるかもしれません。そんな時は相場のお小遣いとプラス2千円から3千円で自由時間に美味しいものでも食べるのに使ってねと言って渡してもよいでしょう。親はいつでも子供のことは一番心配ですから子供には楽しんでもらいたいという気持ちがあるのは当然です。
筆者は中学、高校生には上記のお小遣いとは別に予備のお金をいつも渡します。お小遣いとは別に封筒やポチ袋にお金を入れて、このお金は交通費や緊急の時どうしても必要になった時に使ってねと言って5千円札2枚で1万円を渡します。このお金は自分のお小遣いとは別に持って行き、必要がなかった時は帰ってから返却してもらいます。(ここはしっかり返却です)余裕のある方はお小遣いにしてもよいかもしれませんが・・・。
小学生の場合
3千円か5千円位
中学生の場合
5千円から1万円位
高校生
1万円から3万円
高校生の場合は行き先にもよりますが、海外旅行の場合は期間も長くなりますし、自由時間に使うお金なども国内旅行よりも高くなってしまうこともありますので、学校での規定も高額になることがあるようです。
甥や姪への修学旅行餞別相場
甥や姪への餞別は自分の立場が甥や姪の両親より上なのか下なのかということにも関係してきますが、お小遣いとして修学旅行の足しになる程度でよいでしょう。あまり気を張りすぎて渡すと受け取った子供の方もお土産を買ってこなければならないし、何がよいかなどの負担にもなってしまう可能性がありますので、「お土産はいらないよ」といって子供が楽しめる程度の金額が良いでしょう。
小学生の場合
2千円から3千円位
中学生の場合
3千円から5千円位
高校生
3千円から5千円位
孫への修学旅行餞別相場
可愛い孫には沢山餞別をあげたいと思うのが祖父母としての気持ちかもしれませんが、やはり親もいることですしたくさんあげすぎるのは禁物です。どちらの家の祖父母がいくら渡したかなど、家柄や金額などでもめごとになってしまっては子供のためにはなりませんので、子供の両親に相談するということも一つの案としておくのもよいでしょう。
小学生の場合
2千円から3千円位
中学生の場合
3千円から5千円位
高校生
5千円から1万円位
甥や姪、孫に餞別を渡すときの注意事項
甥や姪、孫に餞別を渡すときは渡しすぎてはいけないということと、親に内緒で渡すことは絶対にしないようにしましょう。親は親でお小遣いを用意しているでしょうし、用意している金額よりも多く渡してしまうと、親に対して失礼にあたってしまうこともあります。親に内緒で渡して子供が親に知らせずに規定外のお小遣いを修学旅行に持って行って、後で問題になってしまっても困ったことになってしまいます。したがって餞別を渡すときは親の前で渡すことが一番良いということになります。
最後に
学校での修学旅行といっても、やはり大切な子供が親元を離れて旅行に行くわけですから、お金に困ることがないようにしてあげたいというのは親心ですし、大好きな孫や甥っ子、姪っ子に楽しんできてもらいたいというのは皆さん同じ気持ちです。両親以外はお土産などに気を使わないような金額、もしくはお土産を買って来てくれると想定して、そのお土産の金額より少し多めに渡すくらいの気持ちで自分の出来る範囲での餞別を渡すということが一番かもしれません。