自分の身近な方やお世話になっている方が病気やケガで入院していたけれど、退院したと知った時、退院祝いを贈ろうと考える方は多くいると思います。しかし、実際のところ何を贈ればよいのか悩んでしまうことって多いですよね。そのようなときに相手にあまり気を使わせずに贈ることができる、おすすめの退院祝いとしてお菓子を贈ってみてはいかがでしょう。ここでは、退院祝いにお菓子を贈る際のマナーや、相手の方が受け取ってもあまり気を使わなくても良い人気のお菓子をまとめてご紹介したいと思います。ぜひ参考にして相手の方に喜んでいただけるお菓子を選んでみてください。
退院祝いとは?
退院祝いとは、今まで入院していた方が退院した際に、本人の快復をお祝いする「贈り物」のことをいいます。中には入院中にお見舞いに行くことができなかった場合などに、お見舞いに代えて贈ることもあります。お見舞いに行きたくても行けなかった場合はここでしっかり退院祝いをすることで相手の方にも十分あなたの気づかいの気持ちが通じるのではないかと思います。長く入院されていた方などは、お見舞いに行ったけれどようやく退院されて、とても喜ばしいことなので、退院のお祝いの気持ちを何かの形で贈りたいと考える際などには退院祝いはもちろん贈って問題ありません。
退院祝いにお菓子がおすすめな理由
退院祝いの贈り物には何点かのポイントを押さえて贈り物を選ぶ必要があります。ここではどのようなポイントを押さえてお菓子を選ぶと良いかをご紹介していきます。
●退院祝いには「消え物」が良いとされている
贈り物の際の「消え物」とはどのようなものをさすかというと、「使うとなくなる物」や「食べてなくなる物」などをさし、退院祝いでは「病気やケガが消えてなくなる」という意味を込めて食品や生活消耗品(洗剤やせっけんなど)を贈ると良いと昔から言われています。あまり気になさらない方も多いかもしれませんが、やはり自分より目上の方や年配の方は気にする方も多いので、悩んだときはこのような定番品を選ぶと間違いはありません。
●相手の体調や好みに合わせて選べる
お菓子は種類が豊富で、例えば食事制限で甘いものは禁止されている方には甘くない物を選んだり、贈る方の好みに合わせたものを選んで贈れるということから人気があります。例えば年配の方には和菓子であったり、お子様のいる家族であれば焼き菓子、甘いものが苦手な方にはせんべいやあられの詰め合わせなどを選ぶことができるので、贈る側も選びやすいというのがおすすめな理由の一つとしてあげられるでしょう。
退院祝いを贈る際のマナー
●退院祝いを贈る時期
相手の方が自宅に戻って落ち着いた時期をみて、退院してから1週間から10日ほどを目安に贈ります。
●水引
水引紅白、結び切り
※ケガや病気が再び繰り返さないようにとの思いを込めて一度結んだらほどけない「結び切り」を使います。
●表書き
「祝御退院」・・・一般的な退院祝いの表書き。引き続き自宅療養が必要な場合でも使えます。
「全快祝」・・・相手の方が全快とわかっている場合。
「祝御快復」・・・退院から1ヶ月前後時間がたってしまっている場合。
退院祝いに人気のお菓子
●縁起が良いお菓子
あまり知っている方は少ないかもしれませんが、ひそかにお祝いのお菓子として人気があるのが、「縁起が良い」とされるお菓子。インターネット検索で「縁起物 お菓子」、「縁起が良いお菓子」などで検索するとたくさんの幸せがやってきそうなお菓子が紹介されています。中でも退院祝いなどで喜ばれそうな廣尾 瓢月堂(ひろお ひょうげつどう)の六瓢息災(むびょうそくさい)というお菓子は健康に良いという生姜をふんだんに使ったお菓子で「無病息災」の願いを込めて幅広く贈られる延期が良いお菓子です。
●焼き菓子
クッキーやマドレーヌ、クッキーやパウンドケーキなど、焼き菓子という名のつくものは、たくさんの種類があります。共通しているのは、いずれも日持ちが良くて常温で持ち運びができること。これは贈り物としてはかなり重要なポイントです。プラスして縁起の良い焼き菓子として「バウムクーヘン」もおすすめです。バウムクーヘンは、見た目が木の年輪の模様のように見えることから、繁栄と長寿を連想させる縁起の良い食べ物としておめでたい贈り物として贈られます。
●ゼリー
プルンとした食感でフルーツ系からコーヒーなど多様な種類の味を楽しめるゼリーはお子さんのいるご家庭にも人気です。誰にでも愛される定番のゼリーなら、世代を超えて贈っても喜んでいただけます。また、家族の多い方には数種類の味を楽しめるゼリーの詰め合わせをプレゼントしたりすると好みが違っても問題ありませんね。
●羊羹
ご年配の方はもちろん若い方にも喜んでもらえる羊羹は一度に食べきれる一口サイズのものがお勧めです。しっかりとした固さの煉羊羹(ねりようかん)と、柔らかい水羊羹(みずようかん)など、季節に合わせて選んでみてもよいでしょう。有名な和菓子屋さんのものであればどこに贈っても恥ずかしくありません。
●米菓(べいか)
煎餅をはじめ、おかき、あられなど、日本人に古くから親しみのある、主にもち米、うるち米で作られているいわゆる「おせんべい」。おかきやあられのなどの米菓小分けセットは贈り物でも根強い人気の品です。
最後に
退院祝いに石鹸などの消え物もよいかもしれませんが、身体に使うものは相手の方が好きな香りや好みがわからないということが多いので、相手の方の好みや体調に合わせて贈ることができるお菓子は喜んでいただける贈り物の一つです。できれば賞味期限が長く、一つ一つ包装されている食べやすいものを選ぶと本人がたくさん食べることができなくても家族や来客の際にさっと出すことができるので良いかもしれません。