結婚をしたときにお祝いをいただいたく事は多いですが、結婚のお祝いをいただいた方へのお礼として、感謝の気持ちを込めて贈る品を結婚内祝いといいます。その結婚内祝いですが、贈る相手の年齢層もさまざまなので、どのような品を贈れば良いか悩んでしまう方は多いと思います。そして結婚して初めて二人で贈る内祝いとなるので、マナーなどもしっかりとして贈りたいと思う気持ちは皆さん同じです。ここでは、年齢層など幅広くて何を贈ろうか迷ってしまう結婚内祝いに関して、結婚内祝いに喜ばれるおすすめの品や贈る際のマナーなどをまとめてご紹介したいと思います。
結婚内祝いとは?
内祝いとは本来、自分の家で家族にめでたいことがあった時に、身内や周りの方などを招いて喜びを分かち合う席を設け、その帰りに「今後もどうぞよろしくお願いします」という意味を込めて内祝いの品を贈ったりすることでした。もちろんお祝いをする際には招かれた方はお祝いの品を持ってくることが多かったのですが、お祝いをいただいた方のみではなく、いただいていない方にも「おめでたいことのお裾分け」として内祝いを贈る習慣がありました。それらを総合して内祝いといっていたことになります。結婚内祝いに関しては、結婚式に出席していただいた方に結婚のお祝い金をいただき、その際に新郎新婦は披露宴でおもてなしをして、引き出物を贈ります。この時の引き出物は結婚内祝いにあたります。そして結婚式に参加できなかった方や結婚を知った友人や会社関係の人などから結婚のお祝いをいただいた場合には、お礼として結婚の内祝いを贈ることになります。
結婚内祝いを選ぶときのマナー
結婚内祝いを選ぶ際の注意点や結婚内祝いを贈る際のマナーなどをご紹介します。
●食べ物を贈る場合
食べ物の場合、賞味期限などはできるだけ長いものを選ぶようにします。グルメなお返しを贈りたいと考えている方などは、カタログギフトなどにすると受け取った方は自分の家族の好みやその時期の旬な食べ物など好きなものを選べるということと、受け取りの日にちなども都合がよいときにできるので、相手の方にとっても嬉しい贈り物となるでしょう。
●目上の方へ贈る場合
目上の方へ結婚内祝いを送る場合、現金や商品券を贈ることは失礼とみなされることが多いので、注意が必要です。昔に比べ、それほど厳しい目で見る方は少なくなってきていますが、現金や商品券を目上の方へ贈ると、「お金に困っている」などと受け取られてしまうこともあります。せっかく感謝の気持ちを込めて贈る内祝いですので、しっかりと気持ちを込めて選んだ品を贈るように気配りすると喜んでもらえるでしょう。その他に、足で踏むキッチンマットやバスマット、スリッパなどは「相手を踏みつける」という意味にとられてしまうことがあるため、タブーとされています。
●控えた方が良い品
結婚の内祝いとして、刃物系(包丁やハサミなど)を贈ると「縁切り」を連想させてしまうので良くないとされています。日本茶などは弔事の際の引き出物などでよく使われるので避けるべきでしょう。その他にハンカチは漢字で書くと「手巾(てぎれ)」と書くので、「別れ」や「縁起り」を連想させてしまうといわれているので、新婚で贈る初めての内祝いにわざわざ「別れ」や「縁起り」を意味するといわれている品を贈るのも嫌な気分ですよね。
●贈る時期
結婚式当日に引き出物を渡すことができれば問題ありませんが、それでも高額のお祝いをいただいた方や結婚式に参加されなかったけれどお祝いをいただいた場合などには結婚内祝いを結婚式後一カ月以内に贈るようにしましょう。
●結婚内祝いの予算は?
結婚内祝いの予算はいただいたお祝いの二分の一から三分の一の金額が相場となります。目上の方には三分の一、友人や部下などの場合には二分の一と考えるとわかりやすいかもしれません。高額のお祝いをいただいた際にはその家の習慣などもあるので、周りと相談の上三分の一またはそれ以下となることが多いです。
おすすめ結婚内祝いの品
●カタログギフト
カタログギフトは高額な結婚祝いをいただいた方などのお返しにはおすすめです。カタログギフトであれば金額がわからないので目上の方に贈っても失礼になることもなく、好きなものをカタログの中から選ぶことができるので、受け取った方には嬉しい贈り物となります。最近ではグルメに特化したものや旅行、体験型アクティビティ、家電などカタログギフトでもその内容はさまざまですので、贈る方の興味がありそうなものがたくさん集まっているカタログギフトを選んで贈れば、きっと喜んでいただけること間違いなしです。
●お菓子
折詰のお菓子などはギフトとしては定番中の定番となりますが、結婚内祝いでも人気の品です。お菓子がお勧めな理由は、種類や金額がさまざまなので、老若男女問わずその方の好みに合うものを選ぶことができ、お返しの金額予算に合わせたサイズや品を選ぶことができます。お菓子を選ぶ際の注意点としては、一つずつ包装されていてみんなで分けやすいということと、ある程度賞味期限が長いものを選ぶと間違いありません。
●グラスや湯飲み、器など
こちらは結婚式の引き出物として定番といってもよいかもしれませんが、内祝いとしても活躍してくれます。ペアのマグカップやワイングラス、ビールジョッキ、湯飲みなど相手の方の好きな飲み物に合わせて贈ったり、小皿やデザートディッシュなどいくつあっても困らない器なども喜んでいただけます。高額のお祝いをいただいた方へは普段なかなか自分では購入しないようなブランド物のグラスや食器を贈ったり、金額に合わせて選んでみてはいかがでしょう。あまり個性が強いものではなく、できるだけシンプルな方が好まれる傾向にあります。
●高級タオル
タオルも内祝いの品としては定番中の定番ですが、タオルは何枚あっても困らないですし、最近では機能性が重視されたちょっと高価なタオルがあるので、使ってみたいけれど、自分で購入するには躊躇してしまうようなブランド品のタオルや素材にこだわった天然素材タオルなどワンランク上のタオルを選んで贈ればきっと喜んでもらえることでしょう。
●ハンドソープやバスグッズ
ハンドソープやバスグッズなどは、忙しく毎日を過ごしている方など、意外と購入するのに手が回っていない事など良くあります。普段使いではあまり購入しないような香りのよいワンランク上のハンドソープやハンドクリームのセット、バスソルトなど疲れた時に癒されるリラックス効果がある香りのものなどを贈ると喜んでもらえるでしょう。ハンドソープやバスグッズは使えばなくなる「消え物」ですし、好みもあまりなくいくつあっても良いものですので、重宝してもらえるでしょう。
結婚内祝いの「のし」と「表書き」
通常、百貨店や商店などで贈り物を購入すると「のし紙」を掛けてもらうことができますが、この「のし紙」にはさまざまな意味や種類があるので、しっかりとその用途に合ったものを選ばなければ、相手の方に失礼になってしまうことがありますので、注意しましょう。
水引:紅白または金銀 結び切り
※結婚内祝いには何度も繰り返さない、一度きりなどの意味を込めて一度結ぶと解けない結び切りを使います
表書き:「結婚内祝」、「寿」
差出人氏名:「新姓の下に二人の名前」または「両家の名字」
※地域などにより差出人氏名は異なります。新姓で名前を書くか両家の名字にするか事前に相談をして決定しましょう